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【雑記】テイルズオブアライズ55時間クリアレビュー(ネタバレあり)

産後クライシス解消にアライズが役立った話を先日投稿しました。
gochisou-tabetai.hatenablog.com


その後アライズをとりあえずストーリークリアしたので感想レビューします。

テイルズ初心者夫婦がのんびりプレイした感想になるので何作もプレイしてる方には「そんなの常識だろ」とつっこまれそうなこともあるかと思いますがそこはご容赦ください。

ただし普段ゲームをしない人間なので、バトルや操作性について語れることは少ないので主にストーリーの感想や登場人物について思ったことを書きます。



感想を一言でいえば、「SFラブストーリーを見ているようでキュンキュンして楽しかった!」



ストーリー

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隣り合うふたつの星、ダナとレナ。


300年前
自然あふれる世界であったダナは、
高度な科学や魔法が発達したレナから突然の侵攻を受けて
以来、終わりなき隷属を強いられることとなった。


ある日、鉄仮面に顔を覆われたダナの青年と、
同族から追われるレナの少女が出会った。


この思いがけない邂逅は
ふたつの星の運命を揺るがす
物語の始まりに過ぎなかったーー


(公式サイトから引用)


物語のキーワードは隷属と自由。
主人公・アルフェンは奴隷の扱いを受ける「ダナ人」の青年で痛覚と過去の記憶を持っていません。彼が「レナ人」の少女・シオンと出会うことから物語が始まります。
ある理由で同族であるはずの「レナ」から追われるシオンと、奴隷からの解放を願うアルフェンが利害の一致から共に「レナ」へ立ち向かっていくうちに、仲間と出会い協力し理解を深め、世界の根幹を揺るがす真実に迫るストーリーです。

私のプレイ状況


前提として現時点での私のプレイ状況は以下の通りです。

  • プレイ時間:約55時間
  • 難易度:ストーリー
  • クリア時パーティー平均レベルは53くらい
  • サブクエは一部高レベルのギガント討伐系や隠しダンジョンを除きほぼクリア
  • うじゃうじゃフクロウのトロフィー獲得済
  • 修練場と釣りはほぼ手付かず
  • トロフィーは45%回収していた


ストーリーを楽しみながらまったりプレイしました。

奴隷とはなんだろう

今作、物語の中で何度も「奴隷」と「自由」いう言葉がでてきます。

私たちが普段生きる日本において奴隷なんて使わないし意識してないと思いますが、本当にそうでしょうか。



そもそも奴隷とはなんでしょう。

強力な支配体制を受け入れること?本当につらく苦しいだけのもの?
自由とは何でしょう。
自分たちのことを自分で決めること?信頼できる人に行動をゆだねること?
それは奴隷とは何が違うのか?



普段生きていて自分自身何かの「奴隷」になっていないのか、一度立ち返るきっかけになりました。


少し飛躍しているかもしれませんが、結婚した女性は家庭に入り夫や子供のために尽くすことがほんの20年ほど前まで当たり前でしたが、それもある種の「奴隷」とみなせるでしょう。


しかしそれを良しとして受け入れていたのは、家庭に入った女性を守る存在があったからで、一家の大黒柱として戦ってくれる夫を信頼して支えあっていたから成り立っていたはずです。

アライズ作中において、この関係に近いモデルが「メナンシア」でしょう。
「メナンシア」の人々は奴隷であるダナ人と支配するレナ人が共存している国で、主人公たちが目指す共存の一つの理想形です。奴隷が必ずしも軽んじられない美しい国で、プレイヤーもみんな多少なりともあこがれると思います。


「奴隷」と聞くと物騒な響きになりますが、その内情は場面に応じて変わるからこそ、自分の目で見て実態をよく吟味することが大切です。

単純な恋愛至上主義じゃない

最近のゲームのトレンドとして恋愛描写を抑えることが挙げられます。

これは女性の自立やLGBTQへの配慮など社会的事情があると思うのですが、今作はそんな流れに逆行するようにがっつり男女間の恋愛描写があります。



ていうか今作、主人公とヒロインなんて最初からイチャイチャしているもんだから、パーティーメンバーからたしなめられる始末です。


しかしこれも共存を謳う今作において必要な要素だったと思います。

憎しみ合う2つの人種を超えて、ひとりの人間同士が心を交わすこと。
それが憎しみを断ち切る共存のスタートラインなのだと。彼らの姿こそ互いに理解しあえることの証左なのだと。


もっといえば、相互理解の先にあるものに男女間の恋愛も自然な姿として存在すると改めて訴えているのではないかと思います。

最近の風潮として、もちろん恋愛しない自由もあるし認められるべきなのですが、その波が前面に押し出されているあまり、恋愛描写がタブー視すらされている気がします。

そこにあえて切り込み一つの選択肢として「自由」に恋愛ができることを強調したストーリーは素敵だと思いました。


多分リンウェルの成長物語だった

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Tales of ARISE 公式Twitterより

パーティーメンバーのひとりであるリンウェルは、一族をレナに殺され、強い憎しみを抱えた「魔法使い」の少女です。


そのバックボーンからパーティー加入後も誰よりもレナを憎悪しており、一緒に旅をするレナ人のシオンを避けたりシオンと行動を共にするアルフェンにも戸惑います。



そんな彼女がレナ人との共存を受け入れていく様がとても全体を通して丁寧に描かれており、一番心にグッときました。

エンディングでシオンと約束通り「ぎゅっと」してあげたところは感動しました。


憎しみを断ち切ることは決して容易ではないけれど、それができた時より広く素晴らしい世界を見ることができる。


一般的に物語といえば主人公の成長が見どころだと思うのですが、今回主人公のアルフェンはすでに人間としての下地がある程度整っており、むしろ伸びしろはそれ以外のキャラクターのほうがあります。


そのなかでも私はリンウェルの成長物語として注目して楽しみました。


我が家の楽しみ方

私たち夫婦は今作を子どもが寝静まった夜中に毎日プレイしていました。

今作の恋愛描写のあまりの多さに夫婦そろって赤面することも多く(笑)、挿入されるスキットでのコミカルなやり取りやシリアスな場面も含め、ゲームに茶々を入れながら楽しくプレイしました。


一緒に物語に一喜一憂したり強敵の倒し方を考えたり、あるいは最終ダンジョンが長すぎてへこたれそうになるのを励ましたり…。


こうしたひとつの目的を同じスタートラインから共有する経験は、人間同士の親睦を深めるのに有効であり、私たち夫婦が最近忘れていた感覚でした。



産後クライシスの原因は夫婦間の子育てについて不平等感を持ったことだと思います。

本来子育てというひとつの目的を共有する仲間であったはずなのに、いつの間にか私だけで戦っているような気がしてしまう。

そんな私たちがゲームを通して一緒に戦う仲間であると、関係を再構築するきっかけになりました。



とにかくプレイしてほしい

ゲーム本編はクリアしましたがまだ残っている要素はたくさんあるので、まだまだ遊び倒すつもりです。

色々書きましたが最後に言いたいことは

「みんなアライズ遊んで!」


ここまでお付き合いくださりありがとうございました。

【雑記】はてなブログ10周年特別お題「10年で変わったこと・変わらなかったこと」

はてなブログ10周年おめでとうございます!

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今月始めたばかりの新参者ですが、このタイミングではてなブログと出会ったのも何かの縁、特別お題に答えてみたいと思います。

 

 

 

10年で変わったこと

10年前、大学生だったのですが、ぶっちゃけ世間を舐め腐った出来の悪ーい学生でした。

講義はさぼる。レポートは前日に慌てて徹夜で仕上げるか出さない。成績は留年を回避できるかどうかの瀬戸際。だけどで先生の前では態度よく真面目にふるまう。いわゆる「真面目系クズ」。

学業以外に何か頑張ったかといえばそうでもなく、参加するサークルはとりあえず顔を出してまじめにやってる風を装う。バイトも大してやらずに家でニコ動を見てグダグダ過ごして生活費は親に頼り切りという体たらく。

 

その後周りに流されるがまま就活をするのですが、当時はリーマンショックや震災の傷跡が色濃く残る時代でしたので、どんな優秀な学生もなかなか就職できなかったと思います。(今はコロナでもっと苦しい学生さんが多いと思います。)

運よく4年生の12月になんとか滑り込みで内定をもらえたのが地元の給食委託会社で、今日の栄養士職に至ります。

やっぱり最後は資格が助けてくれるんだと思いました。

 

 

本題ですが、10年で変わったのは、世間を舐め腐った学生からちょっとグレードアップして、ほんのすこーし世間のことがわかるアラサーになりました。

 

10年前、まさか自分が栄養士やってると思いませんでした。

学校の授業が嫌すぎて、就活も栄養士関係ない仕事を探していたのですが、前述のとおりのこんな学生、箸にも棒にも引っかからず。

就職浪人だけは避けたかったので、周囲の勧めもあり給食委託会社を受けたところ一発OKで内定が出ました。(万年人手不足の業界ですから誰でも雇ってもらえたのかもしれません)

 

新卒で入社した会社で出会った上司や先輩方には仕事のことはもちろん社会のこともたくさん教えていただきました。

給食産業のいいところや嫌なところも色々体験させていただきました。

 

 

10年で変わらなかったこと

 

10年たっても根っこの部分は変わりません。赤子の魂100までっていいますし。

 

相変わらずなまけ癖は治らないし

隙あらば自己嫌悪するし

ダイエットに挑んでも運動嫌いだから成功しないし

 

 

あと食べることは変わらず好きです。

大学の授業が嫌すぎて一時は食べることも嫌いになった時期もありましたが、国内外のおいしい物や伝統料理を食べたり調べたりするのは楽しいですし、仕事で調理をするようになってからは調理技術(調理科学)の奥深さや実践することの難しさと面白さがわかりました。

 

毎日ご飯をおいしいと思えるようなせいかつをしなさい、と高校の恩師から入学式の日に言われました。

毎日ご飯をおいしいと思える精神状態を保つことが健康なのだ、と。

私自身がそう思って生活しているように、子ども達に伝えていけたらと思います。

【幼児食】子供を守る食材の切り方

www.asahi.com


乳幼児向けに販売されている同一のパンを食べた生後10カ月と11カ月の男児2人が窒息する事故が起きていたことが、国民生活センターへの取材で分かった。このうち10カ月の男児は死亡した。同センターは商品の大きさや硬さに問題があったとして、消費者への注意喚起のため近く公表する。製造会社は、事故を受けて対象年齢を10カ月ごろから1歳以上へと改めており、今後、パンを軟らかくしたり、一口で口に入れられない大きさに変更したりする。

(引用ここまで)


悲しい事故が起きてしまいました。
子どもの窒息、誤嚥事故は後を絶ちません。去年も給食の巨峰を食べて4歳児が亡くなってしまう事故がありましたね。


(参考給食のブドウで4歳児が窒息死 子どもの誤飲事故はなぜ繰り返されるのか | 毎日新聞)


子どもの窒息死は、大人が気をつけていれば絶対に防げます。
保育園で給食を提供する者として誤嚥事故は絶対に起こしてはいけないと改めて強く思います。


基本は小さく切ること


誤嚥事故を防ぐために各保育園や幼稚園で様々な工夫をしていると思います。

消費者庁からもミニトマトやブドウ等の球状のつるつるした食品を丸ごと食べさせるのは誤嚥の危険があるとしており、給食での提供を見合わせたり小さく切るよう指導しています。


私の勤める保育園でも、ミニトマトや巨峰を給食で提供する際は皮をむいたり予め切っておくようにしていました。
このほかにも気を付けていることはたくさんありますが、共通していることは、一般的な大人が想定するよりも小さく切る、ということです。



・キャンディーチーズ、ウズラの卵、グリーンピースは提供を取りやめる

・噛み切れない食材(イカ、椎茸、パプリカ、こんにゃくなど)は1cm角切りにする

・大豆は粗みじん切りにする


など。
大量調理現場で食材を小さく切るのは大変ですが、手早く素早くいかに作業を進めるかは栄養士や調理員の腕の見せ所。栄養士は作業が煩雑にならないような献立を立てるなど現場と協力しています。


ここ数年の間に子どもの誤嚥防止事故が多発し、危機意識が高まってきたように感じます。
例えば節分の豆まきも、年中行事だから毎年行っていましたが乾燥大豆の誤嚥のリスクがあると認知され、より安全に行えるよう見直す動きが出てきました。

「今までやってきたから大丈夫」

と、私たちはつい考えがちですが(安全性バイアス)いったん立ち止まって「本当に安全か?」と疑い続ける姿勢が保育園職員としても保護者としても大切だと思います。

【時短調理】ワンパンかレンジだけでできる麺レシピ

育休中いつも頭を悩ませていたのは自分の食事のこと。ワンオペ育児なので特にランチはめんどくさくて仕方ない。

作る気も湧かないしなんなら食べる気すら起こらないこともある。それでも蓄積された疲労や貧血で食べないと体が持たないことは頭で理解できるから何か食べなければならない。

料理は嫌いじゃないけど自分の食べるものにクオリティは基本的に求めない。ぶっちゃけ腹が膨れたらそれでいい。


1番多かったのは麺料理。特にパスタと素麺は重宝した。

パスタはレンジ調理を覚えたのでかなり助かった。素麺は「茹でないそうめん」がTwitterで話題になった時期だったのでひと夏でどのくらい茹でたか分からない。



育児をしながらの炊事はいかに調理中(厳密には加熱中)に台所から離れられるかがポイントで、それを叶えてくれたのはやはりレンジだった。

最新の自動調理家電なんて手が出せないので今あるもので何とかするしかない。


ところで今あるもので何とかする、というのは限られた設備と時間で喫食者の要望を叶える給食調理の現場と似てると思った。余談だけど、給食に対する要望はどんどんエスカレートしていくのが常で、1叶えると次は2の要望が出てくるような世界だと思う。よく言えばそれだけ給食に求められるクオリティが高いということだけど、それを叶えてはしいなら出すもの出して欲しいのが現場の本音。


閑話休題

私が自分のために手抜きして作る昼食メニューをいくつか紹介していきます。

パスタ編

基本のレンジパスタ

材料
パスタ(太さはなんでもいい)100g
水250ml
オリーブオイル大さじ1


作り方
①大きめのタッパーに材料を入れて茹で時間表示プラス4分、ラップや蓋をしないでレンジで加熱する。
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②加熱が終わったらすぐに取り出してよく混ぜる。麺が硬かったら様子を見ながら追加で加熱。
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この基本パスタにアレンジしていく。

あると便利な材料たち

・きのこ類(特にしめじ)とほうれん草
どんな味付けにも合う。しかも冷凍保存ができる。しめじは生でも包丁なしで石づきをちぎってほぐせば使えるので重宝した。

・ケチャップ
ナポリタンにはもちろん必須、和風パスタにも、ほんの少し入れるだけで味に深みが出て美味しい。(トマトのグルタミン酸に感謝)

・粉チーズ
困った時はとにかくチーズ味にすれば美味しい。(チーズもグルタミン酸多いし)

マジックソルト
何もやる気がない時は「基本のレンジパスタ」にこれと黒コショウだけで食べた。普通に美味しい。

・ツナ缶
ベーコンやハムと違って包丁なしで使えるのが嬉しいけど、レンジで加熱すると爆発したので加熱後に混ぜるのが正解。

・鷹の爪とにんにくチューブ
もはや説明不要、パスタの基本。ペペロンチーノはもちろんナポリタンをアラビアータ風にすることも可能。


それから夕食の残りや常備菜を載っけたパスタも自分が食べるだけなら十分美味しくなる。
特に青菜を醤油か麺つゆで味付けしたようなものならだいたい行ける。

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これは「えのきと小松菜と油揚げの炒め物」を載せたパスタ。和風パスタと味付けは同じで、一味唐辛子がアクセントになってよかった。

そうめん編

そうめんは「茹でないそうめん」のやり方で。
www.youtube.com

①フライパンでお湯を沸かす
②そうめんを投入して少しほぐす
③再沸騰したら蓋をして日を落とし数分待つ
④流水でヌメリを洗い落とす

私の場合、③は5分待つし④はこれでもかとよーーーく洗うようにしていた。そうしないと麺に火が通らなくて半生のそうめんを食べるハメになる。そうめんなので水でしめることを考慮して③の工程は長ながめに放置したほうが失敗しにくくてよかった。
(お湯を沸かしたり麺を投入してから再沸騰するまで火にかけるなら、一人分くらいなら普通に茹でても作業量はあまり変わらないかもしれない)


そうめんなのでパスタと違いトッピングや薬味を変えることでバリエーションを増やして楽しく食べることができた。

あると便利なそうめんトッピングたち

・サバ缶、納豆
これらふたつはセット。山形県の「ひっぱりうどん」がモデル。やる気があったら刻み海苔を添える(焼き海苔を刻む作業がネック)

・温泉卵、ごま油
温泉卵はレンジで作る。(マグカップに水30mlと生卵を入れ黄身に爪楊枝で穴を開けてからレンジで30秒加熱する)そうめんとごま油の組み合わせは夏でも食欲が増進されてよかった。卵に含まれるアミノ酸の1種「トリプトファン」は抗うつ作用のあるセロトニンの原料なので、ワンオペ育児で塞ぎ込みがちな私を元気にしてくれた気がする。(参考:社会福祉法人博友会
最新!うつ病に関するニュース・要約まとめ2020年(12月) | 社会医療法人 博友会社会医療法人 博友会
)

・鶏そぼろあん
これもレンジで作る。
作り方
①鶏ひき肉、ほうれん草、長ネギ、しょうがチューブをタッパーに入れて加熱。
②鶏ひき肉に火が通ったことを確認してから麺つゆをいれて味を整える。
③味見をしてから水溶き片栗粉を入れてよく混ぜてさらにレンジで30秒加熱。
この鶏そぼろあんをそうめんにかける。ミートソースパスタのそうめん版みたいになって美味しい。


色々アレンジしたけど、結局最後には基本の麺つゆだけのシンプルなそうめんに帰結するんだけどね。それもワサビ多め。


ちなみにサンドイッチやトーストも手軽にできていいんだけど、手が汚れるのがマイナス点。子どもに何かあった時にすぐに対応できるよう、できれば箸やフォークで食べられるものがいい。尚且つラーメンやかけそばみたいな汁物も、子どもに構って麺が伸びると悲しくなるのであまり作らなくなった。(そうめんは主に「ぶっかけ」で食べる。)


今月緊急事態宣言がようやく解除されたけどまだ気軽に遊びには行きにくいし、そもそも小さな子ども連れて外食する気力も湧かない。
料理への向き合い方は人それぞれ、その時々で変わるものだけど、せめて心身の健康と懐事情のどちらにも適うよう食事はとっていきたい。

【産後クライシス】夫婦仲の修復に近づく体験談

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こんにちは!子育て栄養士の ぴん です。



子供が産まれ、家族3人の新しい生活後始まって間もない頃。
イライラが止まらない。夫が邪魔だと思ってしまう。


産後クライシスになりました。

ちゃんと医療機関や行政とかに相談した訳では無いですが、恐らくこれは産後クライシス。


しばらく会話もままならなかったのですが、最近ちょっとした事で解決の糸口が見えたので、私の体験談をつづります。

つたない文ですが、何かの参考になれば幸いです。

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きっかけは里帰り出産だった

子供をさずかったとわかった時から里帰り出産することに迷いはありませんでした。

幸い実家や周囲の協力を得られ、無事に子供が産まれました。

実家は県外で、コロナ流行の第4波が襲う中でのことでした。

ただでさえ遠方な上移動の自粛が求められていたので、夫が子供と初めて対面できたのは生後10日目。

実家から自宅に戻るまでの2ヶ月間に2回しか会えませんでした。


(一般的な里帰り出産では産後1ヶ月程度で自宅に戻るケースが多いようですが、コロナ感染拡大の波が収まるのを待ちたかったことや長距離移動に子供が耐えられるかを考慮して、少し長めに実家で過ごさせてもらいました。)


この2ヶ月間で私と夫の間に育児経験値に大きな隔たりが生まれてしまいました。

この差がとにかく大きくて。


RPGゲームを想像してください。

多くのゲームでは、低レベルのうちは次のレベルに必要な経験値が少ないのでトントン拍子にレベルが上がりますよね。


育児も似たようなものです。

育児を始めたてのうちは右も左も分からないなりに四苦八苦しながら経験値を積んで、どんどんレベルアップしていたのが私。

ほとんど子どもと会えなかった夫はレベリングする余地がなかったのです。



何を考えてるのかわからない

夫の仕事は週休二日制の一般的なサラリーマンで、平日の日中は私と子どもの二人きりになります。

義実家も遠方で簡単に頼れません。

加えてコロナ禍の行動制限で社会全体が閉塞感を抱えていました。



このような中、私自身徐々にふさぎ込むようになっていきました。

全部自分だけでやろうとしていたのです。


加えて父親になり切れない夫にいらだっていました。

休日は子どもが起きても我関せずで寝ていたり、子どもが泣いていてもスマホをいじっていたり、あやしてくれても泣き止まない子供にキレたり…。



このころ私は明らかに夫を避けていました。

食事や身の回りの世話はするものの、ほとんど口を利かないようにして頼るなんてもってのほかと思っていました。


こんな調子なので夫婦仲は険悪になり、特に夫も一日家にいる週末は1日1回は言い争いをしていました。

お互いに意思疎通ができていませんでした。



転機は突然やってきた

9月9日 テイルズオブアライズ発売決定!!


私は発売をずっとずっと待ち続けていたテイルズシリーズファンの一人で、発売されたら必ず買うと夫に言い続けていました。

しかし長引くコロナ禍で発売延期となり、そうしている間に子どもが生まれたので、発売決定のニュースを聞いてもプレイは完全にあきらめていました。


ですが今作、非常に好評でツイッターやYouTubeでもとても話題になっていましたので何もしていなくても情報が耳に入ります。

それは夫も同じで、話題になっているのを知っても買わないと言い続ける私に「一緒にプレイしよう」と提案してくれました。



私たちの夫婦仲を修復する「旅」が始まりました。




早速ゲームを注文(基本的に私はパッケージ版が好き)、届いたその日から子供が寝静まった夜中に毎日1~2時間程度夫婦で遊んでいます。


ちなみに私たちのゲーム歴は

私:ほぼ初心者。最初に遊んだテイルズはTOI(わかる人にはわかるマニアックな入り方)、アスタリアと二次創作で満足していたテイルズにわかファン。ゲームより漫画で育ったせいかバトルプレイよりシナリオやキャラクターの関係性が気になる性分。

夫:テイルズは完全初心者、名前を聞いたことがある程度。FPSゲーム(CoDやVF)が好きでRPGは子どものころ少し遊んだ程度らしい。


と、テイルズはおろかRPGについて二人そろってド素人なので、初心者同士であーでもないこーでもないと言い合いながらまったりプレイしています。

ネタバレは全力で避けつつ!!


目的を共有するって大切

そうしているうちに夫に変化が。

夕食の食器洗いや風呂掃除をしてくれるようになったのです。



育休に入るにあたり、それまで夫婦共働きで分担していた家事を私が全面的にやると決めていました。

ですが気が付けば家事に加えて育児もほとんど私がしている状態に。

不満はありましたが仕事から疲れて帰ってくる夫を前に何も言えず。

そして不満だけが蓄積していって何も言いたくなくなり…。



ですが一緒にゲームをするうちに、とにかく私が家事を終わらせないと遊べない不満が爆発してしまい、真夜中に大人げなく喧嘩してしまいました。


私が遊びたかったゲームなのに家事を終わらせないと遊べないこと

その家事をしている間夫はひとりで先にゲームで遊んでいたこと

そんな些細なことが日々の小さな不満が積もり積もって見逃せなくなっていたこと

おまけに夫が育児に非協力的だと感じていたこと。



正しい方法ではなかったかもしれません。

でも言いたいことを久々に伝えられました。



それから2,3日したある日、いつものように私がお風呂から上がると夕食の食器洗いを夫がしてくれていました。

我が家は子どもと夫が一緒にお風呂に入り大人二人で子どもの体を洗い(私が視界から消えると子が泣きだすので子どもの入浴中私は脱衣所で見守り)、風呂上がりの着替えから寝かしつけは私の分担です。

そしてお風呂から出て食器洗いや残った家事をするという流れでした。

それが、私の入浴中に食器洗いがされていたのです。



それまで張りつめていた糸がほぐれたような気がしました。

きっかけは一緒にゲームを少しでも早く始めたいというものでしたが、同じ目的を共有できてたことで、具体的にどう行動すればいいかがわかりました。

またゲームのストーリーに一緒に一喜一憂できて自然と会話をするようになりました。



僕らの戦いはまだ始まったばかりだ!!

そんなこんなで産後クライシス(もどき?)が少し修復に近づいた話でした。

ゲームと同様、私たちの育児は始まったばかりだし、きっとまだまだ同じように喧嘩するでしょう。


今回大切だと思ったのはこの2点です。


・目的を具体的に共有すること

・不満や要望はこまめに伝えること


今度は育休が明ける頃に振り返った話を書きたいです。

あと、夫婦仲の修復につながるきっかけとなったテイルズオブアライズ、まだクリアしてないのでクリアしたらレビュー書きたいです。

(サブクエやフクロウ集めまで並行して進めているので難易度「ストーリー」なのにまだ終わってない)



※2021/10/21追記
クリアしました!
gochisou-tabetai.hatenablog.com



ちなみに、アライズ、本当に面白いのでみんな遊んで!


最後まで読んでくださってありがとうございました。


【離乳食中期】我が家のフリージング離乳食②ストックの作り方

我が子を腕に抱えながらYouTubeを流し見ながら書いています。


昼寝のタイミングがいまいち安定せず、自分の空き時間が確保できないのってかなりストレスなんだって育休をとって知りました。

スケジュール管理できないもどかしさ。子供中心の生活とはこのことなのね。

今後育休とろうとしている人がいるなら声を大にして伝えたい。子供の面倒見ながら一日を効率よく暮らすのって至難の業だよ、と。


我が家の離乳食の作り方、前回はフリージングストックを使った離乳食の用意する手順を紹介しました。

gochisou-tabetai.hatenablog.com
今回はストックの作り方をまとめました。



道具にお金をかけないのが基本方針

ストックは空いた時間にこまめに作るようにしています。

仕事で鍛えられたのか台所に立つのは苦ではないのですが、子供の面倒見ながら台所に長時間向かうのが難易度高いのと、まとめて作りすぎて保存期間中に食べ切れないことがあったので。



私が見た冷凍ストックのやり方を紹介した本やネット記事ではリッ〇ェルの容器がおすすめによく挙がっていました。

確かにお揃いの容器でまとめられた冷凍庫内は美しいし使い勝手もいいと思うのですが、私、保存容器そんなにたくさん買いたくないんですよね…貧乏性だし…。




だから使うものは
・100均の製氷皿
・ジップロック フリーザーバッグ
だけです。


作り方は簡単、製氷皿に調理した食材を入れて凍らせたら、個別にフリーザーバッグに入れるだけ。おしまい!


バッグの中身は

・お粥
・食パン
・たんぱく質(肉、魚)
・野菜類

で区分しています。


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(食パンは1食分8枚切りを1/3にカットしてから冷凍しています。)

この中からその日の気分で食材を手に取って適当なお皿に入れてレンジで再加熱すれば完成です。

レンジの加熱時間や味つけについては前回の記事で紹介していますのでよければ参考にしてください。

gochisou-tabetai.hatenablog.com



食材管理も仕事だと思えば可能

作ったストックはどんなに長くても2週間以内、できれば1週間以内に食べさせています。

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(汚っ)


ストックを作った日をホワイトボードに記入して冷蔵庫に貼り付けています。
使いきれなかった分は大人の食事にしています。(大抵カレーかシチューに混ぜてしまう)

哺乳瓶の消毒はしなくなりましたがまだまだ子どもは抵抗力が低いので、自家製の冷凍ストックの保存期間は注意して守っています。
本来面倒くさがりなので自分用の食事にはこんなに気を使えません。でもそこは育児という「仕事」に従事している身としてしっかり務めるつもりです。
在庫管理は給食施設では当たり前の業務ですからね。


まとめ ー 早く育ってくれることを願っているよ

とはいえ普段から床をゴロゴロ転がって身体中ホコリまみれにして、汚れた手足を舐めまくってる子を見て食材管理にこだわる必要はあるのか?と思わないこともないのが正直なところです。
(こまめに掃除はしていますが気づいた時には新しいホコリが生まれては子どもに付着しているんです…ごめんよ我が子)

ただそこはグッとこらえています。なんで?と思う事にとりあえず目をつぶって今日のところは素直に従って業務にあたるのは慣れてます。(これが社蓄)
変な話ですが育休とって社会のしがらみから解放されているはずなのに、むしろ何かしらのしがらみを敷いてシステム化していた方が楽なんですよね。いちいち私の中の「なぜ?」に付き合っていたら目の前の子どもの理不尽な行動に対応する元気が足りません。

育児や家事って自分で好きにルールや手順を決められる自由がある分、常に次の行動を考え続けていかなきゃいけない。もっと効率化できるところがあると改善策を練り続けるのってストレスがかかります。
頭を無にして黙って業務にあたる。思考停止は悪と見なされがちですが、ですが私にとってこれが楽だから正しいのです。


我が子が元気に育ってくれればそれでいいのです。


最後まで読んでくださってありがとうございました。

【離乳食中期】我が家のフリージング離乳食①作り方と離乳食で大事にしていること

先日の記事で離乳食用のお粥のストックを作る様子をアップしました。
gochisou-tabetai.hatenablog.com

我が家の離乳食はほとんどフリージングストックを使っています。

お粥の他にも食パンやうどん、鶏や魚、野菜もです。


フリージングストックを利用した離乳食の用意する手順と、私の考える離乳食への付き合い方を紹介します。


この記事がおすすめの方

・離乳食のフリージングストックに興味のある方
・離乳食を食べさせるのに疲れてきた方





毎食5分で準備完了

ある日の離乳食です。

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これが

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こうです。

この日の献立は
・食パンがゆ
・人参と絹豆腐の崩し煮
・スイートポテト

の3点です。



作り方

・食パンがゆ

1食分に切り分けて冷凍しておいた食パンをちぎって湯冷ましを注いでレンジで加熱。
食パンの固さは様子を見て調整する。



・人参と絹豆腐の崩し煮

絹豆腐(冷蔵)と冷凍人参ストックを皿に入れてレンジで加熱。
豆腐から水分が沢山出るので湯冷まし入れません。
火が通ったら粉末和風だしととろみ剤で硬さを調整する。



・スイートポテト

冷凍サツマイモストックと湯冷まし、粉ミルクを少量(牛乳が食べられるなら牛乳でも可)いれてレンジで加熱する。


レンジの加熱時間は都度調整しますが大体600wで1分~1分半あればよさそうです。


冷凍ストックは必ず溶けたのを確認してから食べさせています。

解答が不十分で一部が凍ったままでもかき混ぜているうちに溶けてしまうのですが、念の為再加熱しています。



離乳食の用意はこれでおしまいなので5分あれば終わります。

作りたては熱々なので冷めるのを待つ間に追加の粉ミルクやエプロンなどを用意しています。


大事なのは「気分よく」食べること

基本は主食、主菜、副菜の3品を意識しています。

ですがその日の食材や気分によって2品にすることもありますし、食べさせている間に主食と主菜を混ぜこぜにすることもよくあります。

なので品数にこだわりはありません。


副菜はサツマイモやカボチャなどの甘い野菜や果物が多いです。

我が子は甘いものが大好きなので、主食・主菜を食べてクズった時に落ち着かせるのに重宝しています(笑)



分量ですが、タンパク質は体を作る大元なのでしっかり食べて欲しいから月齢ごとの目安量どおり、主食は若干少なめ、野菜は感覚です。


初めのうちは主食も目安に従おうとしましたが、まだ上手に食べられない離乳食初期の頃はお粥を口に入れるだけでひと苦労。

食べ残されるのも私の気分が悪いので…量よりも継続できることを優先させました。



離乳食中期の現在、完食できるよう様子を見ながら主食量を調整しています。

その日の気分によっては食べ残されたりもしますがそれはそれってことで。



とにかく離乳食に関しては私も子どもも気分よく食べることを大切にしています。

まだまだ必要な栄養の大部分はミルクで摂取している時期なので、色んな食材を食べる経験ができればいいと思うようにしています。



私は冷凍ストックの用意が楽しく続けられているのでこの方法をとっています。

恐らくもっと楽できるところはあると思うので、これから子どもの成長に応じて変えて行ければいいかなと楽観視しています。


まんべんなく食べる

離乳食がマンネリ化してしまう、という話はよく聞きます。

私の勤める保育園では年に1回離乳食の講演会を開催していて、そこのお悩み相談のコーナーで必ず聞かれる悩みのタネです。



離乳食のマンネリ防止につながるか不明ですが、私の場合まずは和食か洋食のどちらかテーマを決めて食材を選んでいます。

和食の日は主食はお米、主菜は白身魚や豆腐に和風だしをかけたり。

洋食なら主食はパンがゆ、主菜は鶏のささ身や卵など。



もちろん和食の日に鶏肉も食べさせますし、洋食にしたい日もお米を選んでリゾット風にするなど、何でもありで選んでいます。

料理のバラエティを増やすのに大切なのは食材選びよりもダシや味つけです。


仕事で離乳食後期の食事は作ったことがあっても、離乳食初期・中期を作るのは初めてだったので和光堂のダシパックを頼りました。

ダシを使ってあげると同じ食材を使っていても雰囲気が変わって子どもにとっても新鮮な味つけなのか、飽きずに食べてくれるようです。


ダシにも慣れてくれたら和光堂のダシパックに加えて醤油や味噌、粉チーズや青のりも併用して風味づけに使います。

特に青のりは重宝しています。消化に負担がかかるので使いすぎには注意ですが、ひとつまみ入れるだけで香りが変わるしどんな食材にも合わせやすいので冷蔵庫に常備しています。



食材選びで気を付けているのはまんべんなく食べさせることです。

一日の中でできるだけ食材は被らないようにしたり、主食をパンがゆやうどんにしたときは同じ小麦が原料のお麩をたんぱく質に選ばないようにしています。


まとめ

今回の伝えたいことをまとめます。

・離乳食のフリージングストックを作ると短時間で用意が整うので便利

・目安通りに食べてくれなくてもOK!子どもと大人が気分よくいられることが大事

・思うように食べてくれないときは風味づけの食材や調味料を加えると食べてくれるかも



離乳食の進みは個人差も大きく、なかなか思うようにいかないことばかりだと思います。

そんなときは思い切って離乳食をお休みしてミルクに切り替えてください。


離乳食中期ならほとんどの栄養素をミルクから摂取している時期。

疲れた時は休んで、気持ちを立て直したらまたトライするぐらいでちょうどいいのです。


私もまだまだ試行錯誤の途中ですが、月1回の身体測定で異常がないことを祈って、頑張ります。


離乳食ストックについて詳しい作り方をまとめた記事もあるのでぜひ合わせてご覧ください。
gochisou-tabetai.hatenablog.com



最後まで読んでくださってありがとうございました。

【保活】食の安心安全、とは

保活、してます。
もはや説明不要の保活ですが、コロナ禍で今まで通りとはいかない状況が続きます。

保護者として、そして保育園の職員として、思うこと

初めての保活でまさかのイレギュラーと遭遇。といっても妊娠中から覚悟はしてました。いつまで経っても遅々として進まない感染対策、感染拡大に次ぐ再感染、に次ぐ再感染…。今月になってようやく緊急事態宣言が解除されましたが依然として安心できない日々が続きます。

漠然と保活の存在は知っていて、ただ「激戦区」に住む方にとって死活問題である保活という言葉が、それ以外の地域に住む人にまで波及してなんだか得体のしれない怖いものになってしまったように感じます。
幸い「激戦区」と程遠い田舎の我が家。ひとまず近隣の保育園をピックアップし、私の復職後の生活も意識しつつ複数の保育園の見学に行ってきました。


緊急事態宣言が解除された直後に見学させていただいたA園は、風通しの良いテラスから園庭で遊ぶ子どもたちの姿と教室の様子が見られましたが、本来であれば園内設備をもっと詳しく見させていただけたそうです。
その前の緊急事態宣言中に見学をお願いしたB園は、施設内への立ち入りはできませんでしたが、園長先生が丁寧に対応してくださり、年中行事や施設設備、教育方針などについてたくさんお話を聞けました。

もちろん見学を断られることもあり、思い通りに進まない場面もありました。ですが限られた情報の中から希望の園を検討する時間は、大変だというよりむしろ非常にポジティブな体験でした。
ましてコロナ禍でのワンオペ育児で積み重なった閉塞感から解放された時間でした。このような状況で見学を実施してくださる各園の皆さん、本当にありがとうございます。大げさかもしれませんが、インターフォンを鳴らして最初に「こんにちは」とあいさつをしていただける、そんな「家族以外の人間と言葉を交わす」だけで私は救われました。あいさつってすごい。


復職後、栄養士である私が見学者と直接言葉を交わすことはほとんどないのですが、最低限失礼のない対応と笑顔はこれからも続けていきたいです。


とはいえ見学時間はせいぜい30分から長くても1時間程度。これだけの時間で最善の保育園を探すのってほぼ不可能だと思います。さながら就活のように、実際に入ってみなければわからないこともたくさんあります。

自然派=不自然派?


子どもに無農薬野菜を食べてもらう方針を掲げる園って多いですよね。
見学したA園は子どもたちの食への関心を高めるために畑で野菜の栽培体験をさせて育てた野菜を給食で提供しているそうです。
子どもたちの口に入るものだから安全なものを食べさせたいので無農薬農法で栽培。給食で使用するそのほかの食材もできるだけ添加物を使わない物を選んでいるそうです。


食品添加物について、基本的に私は大人も子供も国内で流通しているものについてこれといって気にしない立場です。カロリーゼロ食品などに含まれることの多いアスパルテームなど人工甘味料は私が美味しくないと思うので買わないようにしている程度です。

無農薬野菜について、もしそれを妄信的に選ぶようであれば本当にそれがベストなのか、今一度考えてほしいです。
なぜなら無農薬野菜、ぶっちゃけおいしくありません。
「そんなこと知ってるわ!」と言われそうですが、本当においしくない、というか、子ども達にとって食べるにはハードルが高いと思うのです。

想像してください。青臭い人参、筋っぽい小松菜、えぐみが強く「す」の入った大根。大人であればこれらを出されたら我慢するなり味つけを工夫して食べられますが、子ども達は素直ですから、おいしくなければ食べません。でも食べなければ先生に怒られるから泣きながら時にはえずきながらなんとか口に入れます。
そういうネガティブな食体験が果たして子ども達のためなのでしょか。私は何でもおいしく食べる人になってほしいと常に思いながら給食を作りますが、別にあえて苦しい思いをさせたいわけではありません。
子ども達が保育園で過ごす時間はせいぜい6年。それよりもずっとずっと長い時間を子ども達は食べ物と付き合いながら生きていくのに、食べ物との付き合いの入り口であえてつまずかせなくてもいいのではないか、と思います。これだけおいしい野菜を作る優れた農家さんや鮮度のいい状態で手に入れられるよう努めてくださる運送業の方、世界的にみても食品に対して厳しい基準を敷く政府。これらが揃った時代と国に生まれたのですから、その幸せを享受していいのではないでしょうか。


さらに調理面から言えば、無農薬野菜を何とか食べられるように栄養士や調理師はあの手この手を凝らすのですが、たいていの保育園の給食室の設備と時間では子どもの口に合い、仕事として提供できるレベルに仕上げるのはなかなか骨が折れます。家庭であれば、こうした野菜をおいしく食べるのなら手っ取り早いのは味つけを濃くして素材の味を隠すのですが、そてを子ども達に食べさせるのはいかがなものか。
ただでさえ国際的にみても塩分摂取量の多い我が国。大人たちですら減塩を求められる現代に味つけの濃い給食はナンセンスですよね。
あるいは香辛料の力を借りて風味を変えれば素材の欠点を補えるかもしれませんが、刺激の強い調味料はやはり幼児食には不向きです。


優先すべきはまず食べること

安心安全を追い求めるあまりにそれ以外がないがしろにされるのは本末転倒でしょう。幼児食において最優先することは「まず食べてもらうこと」だと思うのです。体がメキメキ成長する子ども達の食べ物はもちろん品質にこだわりたいのですが、食べないことには成長できません。
食材とのファーストコンタクトがその子が一生付き合っていく食事との基盤です。

これを言うと元も子もないのですが正直なところ幼児期の記憶って年を取ればどんどん朧気になり大半は忘れてしまう。そうであれば子どもの頃の食体験が、たのしかった、おいしかったという前向きな思い出になるよう、手を尽くしてあげたいのです。

【離乳食中期】お粥を作る


今日も今日とて離乳食作ります。

調理自体は嫌いじゃないのでまとめて冷凍保存して、必要な分だけ解凍して食べさせます。

基本のおかゆが難しい

今日作ったのはお粥。1番初めに食べさせることの多い離乳食の基本ですよね。

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よく離乳食の作り方を説明する本やサイトなんかだとお粥の硬さも丁寧に説明してくれてますよね。


離乳食初期は10分がゆ
離乳食中期は7分がゆ
離乳食後期は5分がゆ


(手元にあった離乳食ハンドブックで確認しました)

これ、ぶっちゃけわかりにくくないですか?
私はわかりにくいなーと思ってます。


仕事でお粥も作るので、どのくらいの状態が〇分がゆ、ってのも感覚で掴めるのですが、日常生活でお粥作る人の方が少数派なのでは?
慣れない育児で悪戦苦闘してるお母さんお父さんがいきなり

「初めての離乳食なので10分がゆを作って食べさせてください!」

って言われても困りそう…。

もっと言えば、離乳食ってご飯作って終わりじゃないし。
むしろ食べさせることの方が大変だし。

せめてご飯作るのが少しでも楽になるといいな、って思います。


難しく考えなくなった

私の場合ですが、お粥の硬さはこだわらなくなりました。
1番初めこそ慎重に水分量計って丁寧に磨り潰しましたが…今思うと頑張りすぎてたかも。肩に力入れすぎて食べさせる前にへとへとになってました。
(もちろん赤ちゃんにとっては初めてのミルク以外の食べ物を口に入れるので、慎重になるに越したことはないですよ!でも離乳食を赤ちゃんご食べる前に大人が疲れてたら元も子もないって意味で。)



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離乳食中期ですが結構固めに作ってます。
なぜなら

①解凍する時に便利だから

必要な分だけレンジにかけるのですが、レンジに凍った食品をそのまま入れても解けるのに時間かかりますよね。
電子レンジで食品を温めるマイクロ波は分子運動を促進させるわけだけど、凍ったままだとそれが起こりにくい。
そこで湯冷ましを少しかけて手早く解凍させます。この湯冷ましの水分量が出来上がり量に入ることを加味して、ストックを作る時点では固めに仕上げてます。

さらに白がゆ(味なしのお粥)だけでなくて野菜などを混ぜ込んだお粥もよく食べさせてるのですが、それらもお粥と一緒にさらに入れてレンジで解答しています。
野菜の冷凍ストックは凍らせた時にパサパサにならないよう煮汁を少し垂らして作るので、解凍すると水分でビショビショになります。
野菜ストックの水分は、野菜の風味が移ったいわば「ダシ」ですのでおいしく食べさせたい。なのでお粥に吸わせてあげてます。

ちなみにお粥と野菜を解凍して想像以上にビショビショになった時はとろみ材で調整してます。

使用してるとろみ剤はこれ。


ベビー食材の大手、和光堂の商品ですので安心して使えますし、すぐに溶けてとろみがつくので使いやすいです。


②赤ちゃん本人のコンディションに合わせやすいから

赤ちゃんだって立派なひとりの人間ですから、その日の体調や気分で食べたいものが変わります。お粥ひとつとっても硬めを食べられる時もあれば、ゆるいのが好きなの時もあるでしょう。
あえて固めのお粥で作っておけば微調整がききます。これから幼児食に向けて少しずつ食べ物もステップアップさせるべく、離乳食は気持ち固めに作り、お皿の脇に湯冷ましを用意してあげてます。
実際に食べさせてみて、様子を見つつ完食をめざしています。

ちなみに湯冷ましを使うと味や風味が薄まりますが…離乳食ってそもそも超超超薄口ですし、食材の味や風味を覚えることよりも飲み込む(=嚥下する)練習が目的だと思ってるので、そこは気にしていません。
栄養素も、離乳食中期くらいならまだまだミルクが栄養源のメインなのでいいかなと。



離乳食を食べさせるようになって少しおおらかになれた


我が子はミルクの飲みが標準より少なくて離乳食開始前はずーっと授乳が苦しくてしかめっ面で飲ませてました。
母乳だけだと足りなくて混合栄養ですが、それもあってミルクが足りてるかハラハラしきりです。それこそ生後4ヶ月の頃は毎週のように体重を計って、市の保健師や小児科医に『気にしなくても大丈夫だ』と、たしなめられることもありました。

離乳食を始めると、幸いなことにミルクより好きなのか徐々にたくさん食べるようになり、私も何を食べさせようか考えるのが楽しくなりました。
あるあるだと思うのですが、トマトと納豆は嫌いらしく吐き戻されましたし、どうやら好物らしい甘い果物やサツマイモはスプーンが運ばれるのを口を開けて待つくらいスムーズに食べてくれます。
(その日の気分によっては果物やサツマイモでも途中で食べ飽きてしまうけど。)


実際に子供を持って、離乳食は作るよりも食べさせる方がうんと大変で神経を使うと知りました。だけどミルクだけを飲ませてる時よりも不思議とおおらかに過ごせることが多いです。
ミルクだけの時は飲み残しがあると水分不足で体調が悪くならないか心配したし、割高の飲み残しのミルクが勿体なく感じたり。それが離乳食なら食べ残す理由がある程度想像できるようになったし、残されてもミルクよりはお財布に優しい(笑)
貧乏性なので育休中で収集が減ったお財布への影響、だいじ!



人にご飯を食べてもらうのってこういう気持ちだったよな、って当たり前になって忘れてたのを思い出しながら、今日も今日とて離乳食を食べさせます。

60日チャレンジ始め

1日目

 

今日からとりあえずブログをはじめてみることにした。

とりあえず日々の備忘録として。日記として。雑記として。

 

育休を取得してから半年、いろいろと不都合が生じてきた。

 

 

ざっと思いついたのは以下の3点。

  1. 会話をしないから語彙力が落ちた
  2. 体を動かさなくなって体力が落ちた
  3. 仕事のストレスから解放されたけどストレス耐性が落ちた

 

ひとつひとつみていこう。

 

会話をしないから語彙力が落ちた

育休中ってとにかく子供と2人だけの世界。しかも言葉が通じない相手だから会話が成立しない。なのに育児本とかでは『子供に声をかけてあげましょう』なんて言ってくる。

 

言われるがままに声をかけてあげるけども

「ミルクたくさん飲めたね!」

「おもちゃ上手に持てたね!」

「お日様まぶしいね!」

 

……むなしい。

 

もとからコミュ障のきらいはあると自覚しているし口下手なんだけど、それでもこの独り相撲はなかなかきつい。

余談だけど小さいころからお人形遊びやままごと遊びがなんとなく苦手で、友達に誘われてもあまり乗り気にならなかったと記憶している。お人形を着替えさせたりカバンを持たせてセリフを言って何が楽しいんだ、と。かなりひねくれた幼児だな。

 

加えてこのコロナ禍で児童館や育児系のイベント・サービスは減る一方。実家は遠方にあり気軽に会いに行けなくなった。仲の良かった友人とは結婚・出産のタイミングでだんだん疎遠になってきてしまった。

このコロナ禍で失ったものってたくさんあるけど、私の場合人と会う機会を失ったことがとても大きくて、誰かと会って話ができるのってお互いのタイミングがそろって初めて実現できることなんだって今更気づいた。

健康な体があるだけでも感謝するべきなんだけど、感謝だけじゃ健康にはなれない。

大きな口では言えないけれど、そう思ってる人多いんじゃないかな。

 

語彙力が落ちて具体的に何が困ったかというと、夫と会話がどんどん下手になっていること。

育児のこと、家計のこと、相談したいことはたくさんあるけど言葉にできなきゃ伝わらない。

伝わらないから喧嘩も増えた。喧嘩したって子どもができたから簡単に分かれるわけにはいかないと今のところは踏みとどま堤るけど、このままだといけないと焦りだした。

対乳児の独りよがりのおしゃべりばかりだと夫や職場での対大人の話し方を忘れるんじゃないか。

お前ただでさえコミュ障なのに。

 

会話ができないならせめて文章を書こう。それがブログを始めた理由1つ目。

 

 

 

体を動かさなくなって体力が落ちた

念のためにいうと、子育てでヒマしてる、ってわけじゃない。(そのうち育休中の予定のない日の過ごし方も書きたい)ヒマしてるわけじゃないけど、腰を下ろす時間が増えた。

もともと栄養士として働いていて、一日の半分は厨房勤務で立ち仕事。座っているより立っているほうがカロリーは消費されるそうで、重たい鍋を運んだり盛り付けは忙しく動いたり…。

それに比べれれば全然動かなくなりった。子どものためのミルクや離乳食を用意したり、おむつ交換、着替え、そして部屋を縦横無尽に動き回るようになってからは危険がないか常に目を光らせつつ同時に家事を進めていく。マルチタスクの連続で頭は使うけど体を激しく動かすことは減ったな。

 

加えて産前産後の体力の衰え。

妊娠中(特に初期)は仕事内容も配慮していただいて事務仕事メインにしていて、安定期を過ぎると毎日腰痛にと貧血で思うように体を動かせず。後期になるとそういった症状はさらに輪をかけてひどくなっていった。

そして迎えた出産。安産だったのだけど出血量が多くまた貧血。薬も処方された。さらに会陰の傷の痛みがとにかくひどくて…。座ったり歩くと痛むので病室に運ばれる食事を立って食べていたし、授乳は涙目になりながらしていたっけ。

ほかにも産後のトラブルは産後1か月以上続き、それらが落ち着くころにはすっかり体力が落ち込んでいた。

 

幸運なことに生まれた我が子は自分で家中を動き回る子で放っといてもとりあえず遊んでくれるし、寝かし付けや夜泣きもあまり手がかからない。規則正しい生活を親子ともに送らせてもらっている。

運動大嫌いなまま大人になってしまったのだけど、今痩せないといつ痩せるんだとい聞かせて、これから産後ダイエットに励もうと思う。

 

とはいえ自分だけでダイエットできるか不安があるので、公言して自分を追い込む作戦。昔からよく使われる手法だけど、やっぱりやる気は口に出さないと続かないからね。

 

 

仕事のストレスから解放されたけどストレス耐性が落ちた

これ、人によりけりなんだろうけど私の場合、劇的に下がった。

いや、これはいいことなのか?

多かれ少なかれ仕事にはストレスはつきものだけど、特に女性比率の高い職場だと空気を読んで動くことが求められていて、それがとにかくストレスだった。

 

新卒から何度か転職しつつ栄養士を続けてきたけど、栄養士を雇う給食の調理現場って女性比率高いんだよね。つまり先輩たちの一歩二歩先を読んで動くのはもちろん、思考まで読んでものを言えないと後後面倒くさい職場が多いイメージ。(そんな場所ばかりじゃないと思う…思いたいけど)

時には徒党?派閥?のある現場まであって、どちらにもいい顔してると結局どちらからもハブられていづらくなるというね…。

 

そんな環境から一転、産育休を取得してからは社会人から離れてある程度自分のやりたいことをやりたいだけできる生活に。「すべてが自由!」なわけじゃないけど退陣ストレスは激減した。おかげで長年悩んでいたお通じがよくなるミラクルまで発生。

 

 

こんな生活いつまでもできれば楽ちんなんだけど春から復職の予定なのでそうはいかないのだよね。こうしてられるのも自分が去年働いていたから育休手当を受給できるおかげだしね。(ちなみに手当の支給だけだとカツカツです)

 

根がめんどくさがり屋だしダラける癖はとれなくて、自分に多少何かのストレスをかけておかないと社会復帰できる気がしないわ。

そこで毎日ブログを更新することで、育児以外の何かと向き合う時間をとっていきたいと思って今日から始めることにした。

 

 

最後に

ここまでの文字数は2500文字。

タイプミスだらけだし腱鞘炎がいたくて思うように手首を動かせなくて長時間文字を打ち続けるのが大変なことに気づく。

隣に我が子がいて面倒を見たり泣かれるたびに手を止めるから何を書いていたかわからなくなることもしばしば。

作業時間は途中にいろいろ別の作業を挟んで結果5時間半くらいPC開いたままだった。

いつまで継続できるか不安だけど、まずが2か月、今日から60日間、何かしら更新し続けてどこまでいけるか挑戦してみる。