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【時短調理】ワンパンかレンジだけでできる麺レシピ

育休中いつも頭を悩ませていたのは自分の食事のこと。ワンオペ育児なので特にランチはめんどくさくて仕方ない。

作る気も湧かないしなんなら食べる気すら起こらないこともある。それでも蓄積された疲労や貧血で食べないと体が持たないことは頭で理解できるから何か食べなければならない。

料理は嫌いじゃないけど自分の食べるものにクオリティは基本的に求めない。ぶっちゃけ腹が膨れたらそれでいい。


1番多かったのは麺料理。特にパスタと素麺は重宝した。

パスタはレンジ調理を覚えたのでかなり助かった。素麺は「茹でないそうめん」がTwitterで話題になった時期だったのでひと夏でどのくらい茹でたか分からない。



育児をしながらの炊事はいかに調理中(厳密には加熱中)に台所から離れられるかがポイントで、それを叶えてくれたのはやはりレンジだった。

最新の自動調理家電なんて手が出せないので今あるもので何とかするしかない。


ところで今あるもので何とかする、というのは限られた設備と時間で喫食者の要望を叶える給食調理の現場と似てると思った。余談だけど、給食に対する要望はどんどんエスカレートしていくのが常で、1叶えると次は2の要望が出てくるような世界だと思う。よく言えばそれだけ給食に求められるクオリティが高いということだけど、それを叶えてはしいなら出すもの出して欲しいのが現場の本音。


閑話休題

私が自分のために手抜きして作る昼食メニューをいくつか紹介していきます。

パスタ編

基本のレンジパスタ

材料
パスタ(太さはなんでもいい)100g
水250ml
オリーブオイル大さじ1


作り方
①大きめのタッパーに材料を入れて茹で時間表示プラス4分、ラップや蓋をしないでレンジで加熱する。
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②加熱が終わったらすぐに取り出してよく混ぜる。麺が硬かったら様子を見ながら追加で加熱。
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この基本パスタにアレンジしていく。

あると便利な材料たち

・きのこ類(特にしめじ)とほうれん草
どんな味付けにも合う。しかも冷凍保存ができる。しめじは生でも包丁なしで石づきをちぎってほぐせば使えるので重宝した。

・ケチャップ
ナポリタンにはもちろん必須、和風パスタにも、ほんの少し入れるだけで味に深みが出て美味しい。(トマトのグルタミン酸に感謝)

・粉チーズ
困った時はとにかくチーズ味にすれば美味しい。(チーズもグルタミン酸多いし)

マジックソルト
何もやる気がない時は「基本のレンジパスタ」にこれと黒コショウだけで食べた。普通に美味しい。

・ツナ缶
ベーコンやハムと違って包丁なしで使えるのが嬉しいけど、レンジで加熱すると爆発したので加熱後に混ぜるのが正解。

・鷹の爪とにんにくチューブ
もはや説明不要、パスタの基本。ペペロンチーノはもちろんナポリタンをアラビアータ風にすることも可能。


それから夕食の残りや常備菜を載っけたパスタも自分が食べるだけなら十分美味しくなる。
特に青菜を醤油か麺つゆで味付けしたようなものならだいたい行ける。

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これは「えのきと小松菜と油揚げの炒め物」を載せたパスタ。和風パスタと味付けは同じで、一味唐辛子がアクセントになってよかった。

そうめん編

そうめんは「茹でないそうめん」のやり方で。
www.youtube.com

①フライパンでお湯を沸かす
②そうめんを投入して少しほぐす
③再沸騰したら蓋をして日を落とし数分待つ
④流水でヌメリを洗い落とす

私の場合、③は5分待つし④はこれでもかとよーーーく洗うようにしていた。そうしないと麺に火が通らなくて半生のそうめんを食べるハメになる。そうめんなので水でしめることを考慮して③の工程は長ながめに放置したほうが失敗しにくくてよかった。
(お湯を沸かしたり麺を投入してから再沸騰するまで火にかけるなら、一人分くらいなら普通に茹でても作業量はあまり変わらないかもしれない)


そうめんなのでパスタと違いトッピングや薬味を変えることでバリエーションを増やして楽しく食べることができた。

あると便利なそうめんトッピングたち

・サバ缶、納豆
これらふたつはセット。山形県の「ひっぱりうどん」がモデル。やる気があったら刻み海苔を添える(焼き海苔を刻む作業がネック)

・温泉卵、ごま油
温泉卵はレンジで作る。(マグカップに水30mlと生卵を入れ黄身に爪楊枝で穴を開けてからレンジで30秒加熱する)そうめんとごま油の組み合わせは夏でも食欲が増進されてよかった。卵に含まれるアミノ酸の1種「トリプトファン」は抗うつ作用のあるセロトニンの原料なので、ワンオペ育児で塞ぎ込みがちな私を元気にしてくれた気がする。(参考:社会福祉法人博友会
最新!うつ病に関するニュース・要約まとめ2020年(12月) | 社会医療法人 博友会社会医療法人 博友会
)

・鶏そぼろあん
これもレンジで作る。
作り方
①鶏ひき肉、ほうれん草、長ネギ、しょうがチューブをタッパーに入れて加熱。
②鶏ひき肉に火が通ったことを確認してから麺つゆをいれて味を整える。
③味見をしてから水溶き片栗粉を入れてよく混ぜてさらにレンジで30秒加熱。
この鶏そぼろあんをそうめんにかける。ミートソースパスタのそうめん版みたいになって美味しい。


色々アレンジしたけど、結局最後には基本の麺つゆだけのシンプルなそうめんに帰結するんだけどね。それもワサビ多め。


ちなみにサンドイッチやトーストも手軽にできていいんだけど、手が汚れるのがマイナス点。子どもに何かあった時にすぐに対応できるよう、できれば箸やフォークで食べられるものがいい。尚且つラーメンやかけそばみたいな汁物も、子どもに構って麺が伸びると悲しくなるのであまり作らなくなった。(そうめんは主に「ぶっかけ」で食べる。)


今月緊急事態宣言がようやく解除されたけどまだ気軽に遊びには行きにくいし、そもそも小さな子ども連れて外食する気力も湧かない。
料理への向き合い方は人それぞれ、その時々で変わるものだけど、せめて心身の健康と懐事情のどちらにも適うよう食事はとっていきたい。