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独学でも取れる!栄養士課程でも管理栄養士に合格する方法(その2)


こんにちは!子育て栄養士の ぴん (@gochi_tabe)です。


栄養士養成課程卒業生でも、働きながら独学で管理栄養士試験に合格する方法を紹介します。

先日投稿した記事の続きになります。


ぜひ前回の記事と合わせて読んでください。
gochisou-tabetai.hatenablog.com



私が合格した時の状況です。



・4年制の栄養士養成課程を卒業

・給食委託会社に入社し病院給食を作る

・シフト制で早番遅番あり

・残業月平均10時間超(サビ残含まず)

・約1年間の勉強で第30回管理栄養士国家試験に合格



今回は具体的な試験勉強の紹介です。


この記事はこんな方におすすめ


・既卒で管理栄養士試験にチャレンジしようか迷ってる人
・すでに管理栄養士試験を受けているが合格できない人
・働きながらの試験勉強が大変だと思ってる人






簡単な結論

・勉強を始める前に全体像をつかむ

・全体像が見えたらクエスチョンバンクで過去問を解く

・QBは裁断する

・過去問を最大限活用する解き方をする

・スキマ時間こそ重要

・仕事で覚えたノウハウを試験対策に活かす

・SNSを活用する


働きながら管理栄養士試験に合格できた勉強法

勉強前に全体像をつかむ

既卒の場合、まずは学校で勉強したことを思い出すことが先決です。



卒業してから時間が経つほど知識は忘れていくので、勉強する習慣を取り戻すリハビリのつもりで読みます。



残念ながら栄養士養成課程の授業内容は、管理栄養士試験の範囲をカバーしきれません。

そのため、ざっくりとこれから勉強する内容を頭に入れて新しい知識を吸収する下準備をします。



おすすめは「ユーキャンの管理栄養士 これでOK! 要点まとめ」です。

流し読みでいいのでひと通りテキストに目を通します。


それすら時間がなかったり気が進まなかったら、見開きごとにある重要事項の確認問題だけでもチェックしてください。

このあとの勉強がスムーズに進みます。



1度読んですべてを理解する必要はありません。


なんとなくでいいので「TCA回路」や「2型糖尿病」などのキーワードをさらいながら、「こんなことも勉強したな~」と思い出せればまずはOKです。

そのあとで何度も繰り返し読むことで知識を理解して記憶に定着させます。



流し読み勉強法は「東大首席弁護士が教える超速『7回読み』勉強法」を参考にしました。

全体像が見えたらクエスチョンバンクで過去問を解く

全体像が見えたらクエスチョンバンク(以下QB)で過去問を繰り返し解きます


既卒で管理栄養士を目指す社会人に時間の余裕はないので過去問をガンガン解きます。


理解できないことも何回か解くうちに知識が徐々につながっていきます。





また全問を繰り返し解きたいところですが、社会人は勉強する時間が限られているので効率よく進めます。


自信のある分野や1度解いて正答率の高い分野はほとんどQBを解かず、さらっと学習していきましょう!


逆に自信のない分野に時間を割きます。


・人体の構造と機能及び疾病の成り立ち

・基礎栄養学

・臨床栄養学




これらは全て知識がつながっていて配点も高いので、特に力を入れて学習してください。


特に臨床栄養学は、栄養士養成課程は臨床栄養学に割く時間が少なく臨地実習も管理栄養士養成課程に比べて少ないため、これをカバーするには問題を理解しながら解くしかありません。


学習を始めたばかりのうちは意味の分からない単語が多いかもしれませんが、根気強く取り組みましょう


QBは裁断する


実際に私がQBを切った時の写真です。

分野ごとに背表紙からカッターで切り分けて、バラバラにならないようマスキングテープで留めました。


QBのデメリットは持ち運びに不便なことですが、裁断してしまえば解決です。

私は外で勉強することが多かったので、その日に勉強したい範囲だけを持ち運びました。



もちろん追加で購入した2016年版も切りました。


具体的な過去問の解き方


復習しやすいよう目印をつける!

管理栄養士試験の問題は選択式ですので、ただ解いていては偶然当たっただけなのかわかりません。


問題を解く時は自信の無い問題に「?」マークなど目印をつけておき、正誤問わず重点的に復習します。



そして選択肢のどこが誤りなのか説明できるまで調べて繰り返し解くようにしましょう。


問題演習の実践例

実際の問題を例に説明します。

脂溶性ビタミンに関する記述である。最も適当なのはどれか。 1 つ選べ。


(1)吸収された脂溶性ビタミンは、門脈に流れる。
(2)ビタミン A は、遺伝子発現を調節する。
(3)ビタミン D は、腸内細菌により合成される。
(4)ビタミン E は、膜脂質の酸化を促進する。
(5)ビタミン K は、血液凝固を抑制する。

(第35回管理栄養士国家試験問題・基礎栄養学・|栄養士・管理栄養士の求人情報サイトDietitian jobより引用)


この問題の正解は(2)ですが、ほかの選択肢はどこが誤りなのかちゃんと解説できるようにします。


(例)
(1)吸収された脂溶性ビタミンは、門脈リンパ管に流れる。



そしてわからない単語があれば説明を書き加えます。


(例)
(1)吸収された脂溶性ビタミン(ビタミンA,D,E,Kのこと)は、門脈リンパ管に流れる。門脈に流れるのは腸官から吸収されたアミノ酸や膵臓で作られたホルモンなど



ここでは「脂溶性ビタミン」と「門脈」に解説を書き加えました。


他の選択肢も同様にわからない用語は調べて不明な点がなくなるようにします。


QBはとても優良な参考書で、もとから重要なポイントがわかりやすくまとまっています。


そこから1歩進めてわからない点や関連する問題のページ数などを直接書き込むことで、さらに見やすいノートにしていきます。




そしてある程度学習がすすんだら、実際の試験を想定して過去問を解きましょう。

本番は全200問を午前と午後に分けて1日で回答するので、時間内に解ききる集中力が必要です。

1問あたりどれくらいの時間をかけられるのかを意識しながら解きます。

社会人だからこそ効率化が勝負の分かれ目

スキマ時間こそ大切

仕事の休憩時間や電車の待ち時間も活用します。

私は切り取ったQBを休憩室で見返していましたが、今ならスマホで過去問を解説するサイトやアプリがあるので積極的に取り入れましょう。


スキマ時間の勉強では一問一答形式で数をこなすことを重視します。

関連リンク
https://kakomon-quiz.com/kanrieiyoushi/


無料アプリだと解説が間違っている場合もあるので、信頼できるものであるかよく確認してから利用してください。


仕事で覚えたノウハウを試験対策に活かす

社会人である既卒受験者が学生に比べて有利な点です。

実際に栄養士として働く現場にいることで、試験で問われる知識を仕事の中で自然と習得できます。


私の場合病院の給食室にいたので、給食経営管理論で問われる厨房設備の特徴は実地で身につきましたし、臨床栄養学の範囲である治療に適した食事内容も覚えられました。


実務経験のために選んだ仕事から得られる知識はたくさんあります。

あらゆるものを試験対策に活かす姿勢が大切です。


SNSを活用する

勉強する仲間を作るりモチベーションを維持しましょう。

孤立しがちな社会人の試験勉強がしんどくなったときに効果が発揮されます。



TwitterやInstagramで「#勉強垢 #管理栄養士」で検索をかけると同じように試験勉強を頑張るアカウントをたくさん見つけられます。

ただし自分と比べ過ぎて落ち込んだり長時間張り付きすぎないようにご注意ください…。



QBを発行するメディックメディアのLINEアカウントもあるので、それも利用するのもよさそうです。



まとめ 既卒でも独学で管理栄養士免許は取れる!

既卒でも管理栄養士試験に合格するために大事なことは以下の通りです。




・全体像をさらってからクエスチョンバンクで過去問を解く

・参考書を持ち運びしやすく加工してスキマ時間も活用する

・仕事で覚えたノウハウを試験対策に活かす

・SNSでお互いに励まし合いモチベーションを維持する


そして一番大切なことは、必ず合格すると信じることです。

最後に精神論になってしまいますが、勉強していて

「本当にこのやり方で正しいかな?」

と不安になることはたくさんあります。



それでも迷っているよりも、手を動かして1問でも多く問題を解けば合格に近づくはずです。



既卒からの管理栄養士を目指すことは、新卒と比べてハードなのは合格率を見ても明らかです。

ですがその分だけ合格できた時の喜びや達成感はひとしおです。


勉強する姿勢が身についたり合格できた自信につながったり、ただ免許を取得する以上に得られるものがたくさんあります。



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これを見た資格取得を目指す方を応援しています!

最後まで読んでくださってありがとうございました。