【栄養士が答えます】 食材リストがうまらない!給食は食べさせてもらえる?子どもに食べさせたい食材
・保育園入園前にどんなもの食べさせたらいいのか悩んでいる方
・保育園からもらった食材リストが埋まらなくて困っている方
こんにちは!子育て栄養士の ぴん (@gochi_tabe)です。
保育園入園前に提出する書類の一つが「食材リスト」。
入園までにお子さんが食べたことのある食材を園に伝えるリストです。
よく聞かれる悩みが
入園までにリストが埋まらないけど大丈夫?!
今回は食材リストが埋まらなくても問題ないのかまとめました。
実際に保育園で給食を作る栄養士の私が保護者の皆さんから聞かれたことを中心に、栄養士の立場から保育園入園前に知ってほしいことをまとめました。
特にいま離乳食を食べていて、これから保育園に入園するお子さんのいる方はぜひ最後まで見てください♪
食材リストが埋まらなくても給食は出ます!
結論から言うと
食材リストが埋まっていなくても給食は提供されます。
リストに記載されている食材は
・アレルギーを起こしやすい食材
・食べにくい(飲み込みにくい)食材
が中心となっているので、まずは家庭で食べてみてから提供するようになります。
例えば卵をまだ食べていない子への給食は 卵焼き→野菜炒め など卵を除いたものになります
ただしスムーズな給食提供のためにできればしてほしいことがあります。
3回食まで進んでいること
離乳食を食べている場合、3回食であることが望ましいです。
1歳未満の小さな子どもを預ける場合、保育園ではできるだけミルク以外の固形物に慣れてから給食を食べてほしいためです。
それでも給食を食べさせたい時は担任の先生と栄養士と相談していきます。
どうしても家庭で離乳食をあげるのが難しい保護者の方からのお願いで、おかゆしか食べていないお子さんにスプーン1杯だけの白がゆを用意していたこともありました。
様々な家庭の状況を考慮しながら保護者の皆さんと一緒に子育てをしていくのが保育園職員の仕事だと思っています。
きっとどの園も、困ったことがあれば何とかして力になりたいと感じているので、まずは相談してみてください。
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基本的な調味料とたんぱく源を食べていること
保育園の給食に特別な調味料や食材はほとんど使われません。
大抵のスーパーで調達できる物を組み合わせて作られています。
そこでお願いしたいことが、基本的な調味料とたんぱく質を食べていること。
「おうちで食べたことのある味だ!」
と子どもたちが思ってくれれば、家庭と違う環境でもすぐに馴染んでくれるからです。
ここでいう基本的な調味料とは、
離乳食であれば
しょうゆ
さとう
みそ
和風だし
コンソメ
この5つです。
1歳以上の幼児食を食べさせるなら
ケチャップ
マヨネーズ
お酢
みりん
料理酒
も食べていると給食を作る側として嬉しいです(笑)
代表的なリスト食材
ここからは代表的な食材リストに載っている食材をまとめました。
多くの保育園でこれらの食材を入園前に食べてもらえていれば、栄養士は安心して給食を作れます。
これから離乳食を食べさせようとしている方はぜひ参考にしてください♪
あくまで初めて食べる食材はスプーン1杯からですよ!
ごはん
日本人にとって最もメジャーな食材のひとつですよね。
やわらかく消化にもいいお粥はまさに初めての離乳食にふさわしい食材です。
アレルギーを起こしにくくアレンジの幅もひろいことも離乳食にうってつけ。
初めてお粥を食べてくれたら、たとえスプーンの先をなめただけでも、たくさんほめてあげてください。
そして初めての離乳食をドキドキしながら食べさせたパパママ自身も、たくさんほめてあげてください。
うどん
ほんのり甘い小麦の味とちゅるちゅるののどごしが特徴のうどんは、子どもに人気の主食です。
「伊勢うどん」のように、くつくつと煮込んでコシが無い状態で食べさせてあげてください。
原料の小麦粉は小麦アレルギーを引き起こす可能性があります。
赤ちゃん用のうどんもあり、こちらはレンジで調理ができるので時間がなくてもすぐに用意できるのでおすすめ。
食パン
お米とうどんに並んで離乳食でよく食べられる代表的な主食です。
パンの耳はふやかしても固くやや苦みもあるので、月齢の低い子どもには白い部分だけをちぎってあげると食べやすいです。
うどんと同じく小麦からできているので、小麦アレルギーが疑われる場合は避けてください。
小麦以外にも乳成分が入っているので、乳アレルギーの方も注意が必要です。
保育園でも給食やおやつでよく使われる食材です。
そのままではパサパサしているので、お湯や牛乳でふやかして「パン粥」にすると食べやすくなります。
卵
はじめは黄身だけをほんの少しだけあげます。
卵アレルギーを引き起こす「オボアルブミン」は白身に多く含まれています。
黄身は食べられるけど白身はダメ、とか、固ゆで卵は食べられるけど生卵は食べられない、
なんてこともあるので卵を食べさせる時は慎重にいきましょう。
アレルギー反応がなくても、子どもが小さいうちはしっかり火を通して卵を食べさせてあげましょう。
牛乳
良質なたんぱく源とミネラルをとれるので、そのまま飲んでも料理の材料としても食べさせたい食材です。
乳製品アレルギーを引き起こす可能性があるので、初めて食べさせるときは注意してください。
そして1歳を迎えるまでは温めた牛乳をあげてください。
冷たいままの牛乳を小さな子どもにそのまま飲ませると、お腹を冷やして下してしまうことがあるからです。
乳製品アレルギーがなさそうであれば、つぶしたイモと混ぜてポタージュ状にしたりパンに浸してあげたりしてあげましょう。
ほんのり甘くて子どもの喜ぶ料理になるはずです。
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豆腐
クセもなく柔らかいので離乳食の初期から食べやすい食材です。
大豆が原料でアレルギーを引き起こすこともあるので初めて食べる時はスプーンひとさじから。
給食でもみそ汁の具や煮物など幅広いメニューで使う食材なのでぜひ食べて欲しいです。
豆腐が問題なければぜひ豆乳も少量食べさせてあげることをおすすめします。
豆乳も牛乳同様に良質なたんぱく源であり、料理にコクをつけられて離乳食の幅が広がります。
私の勤める保育園でも豆乳を使ったスープを離乳食によく提供しています。
鮭
日本人に馴染み深い魚のひとつで離乳食初期で食べられます。
離乳食に使うなら無塩の鮭を食べさせてあげてください。
塩鮭しか手に入らなかった時は煮て塩分を落としてあげます。
調味料が使えるようになる離乳食後期なら鮭フレークを使うのもお手軽でオススメです。
その他にリストに掲載されがちな魚は
ツナ缶
白身魚(タラ、ヒラメなど)
鯖
があります。
魚はパサパサしがちで苦手なお子さんも多いので、とろみをつけてあげると食べやすくなります。
とろみは水溶き片栗粉でつけてもいいのですが、とろみの素を使えばもっと簡単にできるので便利です。
鶏ひき肉
鶏ひき肉も給食でよく提供されます。
豚肉や牛肉よりも脂肪分が少ないので大人のように消化がまだ上手にできない小さな子どもにうってつけ。
脂身が少ないのでパサパサになりがちなので、食べにくそうならトロミのもとを使ったり、豆腐と混ぜて豆腐ハンバーグにするとしっとりして食べやすくなります。
食材管理はぴよログが便利
これだけの食材があると子どもに食べさせたのか忘れてしまいがち。
そんなときは「ぴよログ」のリスト機能を使うと便利です。
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保育園入園前にリストを提出するときも書き漏れがなくなるのでぜひ導入してみてください。
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離乳食用食材はパルシステムが便利!
離乳食にあると便利な食材は生協のパルシステムで購入するのがおすすめ。
冷凍の鶏ひき肉や冷凍野菜ペーストなど種類豊富で「これがほしかった!」をかなえてくれます。
特にyumyum産直うらごしコーンとyumyum野付のコロコロ秋鮭は大変お世話になりました。
(画像引用元:
https://kosodate.pal-system.co.jp/foods/uragoshicorn/
)
(画像引用元:https://kosodate.pal-system.co.jp/foods/dicecut_sake/)
どちらもスーパーで案外売られていないうらごしコーンと無塩秋鮭を、使い勝手の良いサイズにしてくれています。
なにより冷凍食品なので保存期間が長いのもポイント。
自家製フリージングだと1週間程度で食べきるのがよいとされていますが、市販品なのでそれよりも長く冷凍しても安心です。
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生協の宅配パルシステム
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あせらず食事を楽しんで♪
保育園は子どもにとって初めて触れる家庭の外の世界。
保育園の栄養士として、慣れない環境に戸惑う子どもたちが、せめて食事はふだん食べているものに近寄せて安心させてあげたいと感じています。
そのために家庭でも様々な食材に触れさせてあげることをお願いしています。
食事は体を作る栄養補給のほかにも、いくつもの味や風味を五感をフルに使って学ぶ場でもあります。
そしてなによりもたくさんの食事が楽しい時間であるように、家庭と保育園が協力していけたらと思います。
初めての食材に触れるのは警戒心の強い子どもたちにとって難題で、大人たちも手を焼きますが、あせらずゆっくりと積み重ねていきたいですね♪
最後まで読んでくださってありがとうございました。