ごちそうが食べたい。

栄養よりも腹を満たしたい管理栄養士

MENU

今週のお題「わたしの実家」あったかい郷土料理食べませんか?

こんにちは!子育て栄養士の ぴん です。

今週のお題「わたしの実家」に答えていきます。


当ブログでは「はてなブログ 今週のお題」へ自由に書いてます。

ほとんど推敲せず勢いで書きあげてるし、言葉遣いもほかの記事よりくだけているかも?
ゆるーい感じでお付き合いください。



今年の年末年始は大雪の影響で実家に帰りませんでした。

雪国の実家に関東から向かうのはさすがに危険だろうと一族の総意に従った形です。

小さな子どももいるしオミクロン株が流行っているし。



ただ母の作ってくれる煮物と雑煮が食べられなかったのは残念。


私の実家の正月の定番料理は煮物と雑煮。

煮物は前日までに数日分を大量に仕込み、三が日かけて食べます。

正月に食べる煮物は、母の母(つまり私の祖母)が作っていたのは新潟県の郷土料理「のっぺ」だったと思うのですが、母が作るといつの間にか筑前煮に仕上がっているから不思議です。




雪国の郷土料理は寒い冬を乗り切る知恵が詰まっています。

数ある郷土料理の中から私がおいしくて冬を乗り切るのにぴったりなあったかい郷土料理をまとめました。

雪国で生まれ育った私が冬にピッタリだと認めるおいしくて誰にでも勧められる料理です!



生姜醬油ラーメン

f:id:gochisou-tabetai:20220112124818j:plain
白髪ねぎの中に千切り生姜が入っていました


寒いときはやっぱり生姜が効きます。

県内全域が豪雪地帯である新潟県長岡市発祥の生姜醤油ラーメンです。


生姜エキスの入った醤油スープのラーメンです。

生姜の辛さはほとんど感じないので、辛味が苦手な方でもおいしく食べられますし、食べ終わると体がポカポカします。


発祥の長岡市はもちろんですが、冬になると新潟県全域で提供される人気の1杯。

お手軽にカップ麺で味わうこともできます。

芋煮(村山地方風)

f:id:gochisou-tabetai:20220112220537j:plain
(画像出典:おいしい山形「ペロリンの旬情報」より)


山形県の郷土料理芋煮です。

本来は秋の味覚なのですが、温かくておいしい物なので紹介します。


山形では秋になると様々なグループで集合して芋煮会を開き、大勢で鍋を囲みます。

芋煮会は河川敷をはじめとした屋外で開かれることが多いので、ある意味で流行りの「キャンプめし」です(笑)

スーパーで芋煮セットと称して材料が販売されますし、さらにホームセンターやコンビニ等では大鍋・薪・燃料がセットで販売(または貸し出し)されます。

こうした手厚いサポート体制が整っているので普段キャンプをしない人でも快適に芋煮会が開催できます。


材料は里芋、牛肉、長ネギ、ゴボウ、こんにゃくだけというとてもシンプルな構成。

味付けは甘みの強い醤油ベースで、芋煮用の調味料まで販売されています。


なおすき焼きや肉じゃがの味によく似た見た目で煮物や鍋料理に見えますが、地元の方に伺うと濃い目の汁物とのこと。

ホクホクの里芋と牛肉の甘みが効いて箸が止まりません。


ちなみに「村山地方風」と銘打ったのには理由があって、芋煮と一口に言っても地域によって味つけや具材が異なるからです。

山形県内でも豚肉・みそ味の「庄内地方風」と、上記の「村山地方風」でわかれています。

さらに宮城県でも福島県でもそれぞれ芋煮があり、秋田県では「芋のこ汁」という芋煮と似た郷土料理があります。


芋煮とよく似た料理は東北地方を中心にたくさんあります。


金沢おでん

f:id:gochisou-tabetai:20220112124511j:plain
バイ貝と車麩がとにかくおいしかったです

金沢へ旅行で訪れた際に近江町市場 金沢おでん いっぷくやで頂きました。

上品な昆布ダシと地元で取れる海の幸をふんだんに使用したおでんです。

金沢おでんは通年食べられることと定義されているそうなのですが、やっぱりおでんは寒い季節にたべてこそ!と思ったので今回取り上げました。
(参考:【金沢おでんの老舗・名店厳選!】ここだけは行ってほしい金沢のおすすめ絶品おでん屋6選!【金沢おでんの特徴も紹介】 - 週末、金沢。


写真にも写っているバイ貝や、香箱カニ1杯を贅沢に使用した「カニ面」は素材の味だけで充分おいしいのですが、それらのエキスをすべて吸収した車麩は絶品でした!

また「いっぷくや」さん自慢のタネである、ゆで卵を練り物で丸ごと包んだ「ばくだん」(画像では左の皿に入っています)も食べ応え満点の一品でした。


金沢市近江横丁食べ歩き、また行きたいです


きりたんぽ鍋

比内地鶏のきりたんぽ鍋
画像出典:オンワード・マルシェより

きりたんぽ鍋は秋田県の郷土料理です。

荒くつぶしたご飯を串に握りつけてあぶった「たんぽ」を鶏肉やセリと煮込んだ鍋料理です。


「たんぽ」とは本来槍の刃を守るカバーを指すものです。

これに見立てた料理が「たんぽ」、たんぽを食べやすい大きさに切ったものが「きりたんぽ」、きりたんぽの入った鍋料理なので「きりたんぽ鍋」だそうです。


きりたんぽは想像よりもずっしりとして固めに作られていて、軽く煮込んだ程度では煮崩れしません。

むしろ少し崩れるくらいのほうが、鶏肉や野菜のうまみが溶け込んだスープを吸っておいしいです。

濃厚な鶏肉のうまみとセリのさわやかな風味をたのしみつつ、きりたんぽをご飯の代わりに食べる。

ご飯・肉・野菜がそろっているので食べ応えがありつつ、後味はあっさりしている料理です。



ちなみに私が食べたのはお取り寄せ品なのですが、使用される比内地鶏がとにかくおいしかったです。

近所のスーパーで手に入る普段使いの若鶏肉と比べると、比内地鶏は一段階レベルが違いました。

味も違いますが一番は歯ごたえ。

プリプリ食感の食べ応えのある鶏肉です。

残念ながら秋田県で食べたことはないのでコロナが落ち着いたらいつか本場で食べたいですね。

結び

温かい料理を大勢でで囲みたいですね
雪国で食べられるあったか郷土料理を紹介しました。

体を温める生姜の効いた生姜醬油ラーメン

ぜひ大勢で食べてほしい芋煮(村山地方風)

海の幸をぜいたくに使った金沢おでん

お腹いっぱい食べたいきりたんぽ鍋


これら4つのほかにも雪国には寒い季節を乗り切るのにぴったりな料理がたくさんあります。


共通しているのはあたたかいスープをホカホカの具材と一緒に食べることでしょうか。

寒さに対抗するには脂質や糖質を適度に摂ってエネルギーを蓄えることは必要ですが、胃腸のはたらきを低下させないために体を冷やさないようにすることが大切です。

そしてそれらの栄養素やうまみの詰まったスープも一緒に食べることで余すところなく食材を味わえます。


冬は夏場に比べてのどが渇きにくいのでいつの間にか水分不足になりやすい季節です。

意識して水を飲むこと、特に汁物を食事に取り入れることで冬場は元気に過ごせます。




まだまだ寒い季節が続きますが、おいしい料理を食べて体調崩さないようにしたいですね。




▼おすすめ記事
gochisou-tabetai.hatenablog.com
↑「生姜醤油ラーメン」はこちらの記事でも取り上げました。

gochisou-tabetai.hatenablog.com
↑金沢おでんに入っている車麩を使った「ちょい足し」レシピを紹介しています。




最後まで読んでくださってありがとうございました。