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【体験談】新米ママの1年間を振り返る

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こんにちは!子育て栄養士の ぴん (@gochi_tabe)です。


先日息子が1歳の誕生日を迎えました。

長かったような、短かったような。

何もかも初めてで、たくさん悩んだり泣いたりした1年でした。


今回はそんな1年間を振り返った日記です。

子育てに有益な情報を探してこの記事を見つけてくださった方、申し訳ありませんが恐らくご期待には沿えられません。



1年間で特に印象的だったできごとを書いています。

新米ママが奮闘した1年間に興味を持ってくださった方、最後まで見ていただけると嬉しいです。





マイペースな息子…産まれる前からのんびり屋

出産予定日当日の妊婦健診で、「あと1週間待っても生まれなかったら出しましょう」と陣痛を待たずに入院して陣痛誘発剤などを使って出産する旨を伝えられました。


診察後、誘発剤やバルーンの処置内容やリスクの説明を受け、帰宅すると不安で泣きじゃくってしまいました。

そんな私を子どもは見ていたのかもしれません。



予定日から1週間後のちょうど計画入院をする日の朝、シクシクとした陣痛が始まりました。



5分間隔になったところで入院したのがお昼前。

どんどん強くなる陣痛に耐えながら夜を迎え、

一睡もできないまま朝になり、

使わずに済むかと思った促進剤まで打ち、

やっと生まれてきたのが朝9時!



どれだけお腹の中で寝ていたかったんだよ、と思わず突っ込みたくなるような寝るのが大好きな息子でした。


3時間おきの授乳って聞いていたんですけど

初めての母子同室の夜。

3時間おきの授乳が始まります。


きっちり就寝前の授乳から3時間後にアラームをかけて、ちゃんと起きられるかドキドキして寝ました。

しかし、頑張って起きても息子は起きず。

何とか揺すって起こしてみたものの、眠いのか飲んでくれず。


翌朝の回診に来た看護師に聞いてみたら

「お腹がすいたら起きるのでその時に飲ませてあげてください。」

と笑顔で答えてくれました。


その言葉を信じたその日の夜。

息子が起きるまで授乳をしないでみたら、新生児なのに4時間間隔になっていました。

いいのか悪いのか分からずにいたら、別の看護師さんから、

「赤ちゃんの体重が増えていないからしっかり起きてミルクをあげてください。」

とのお言葉。


だって子どもが起きないんだもん!

なんてことは言えず。



それから約2ヶ月間、夜中に頻回授乳をさせたい私と、マイペースにたくさん寝たい息子との攻防戦が始まります。

アラームをかけて眠い目をこすりながら息子を起こして授乳をしたり、そうかと思えば全然起きなくて30分おきに声をかけたら超細切れ睡眠になってしまったり。



実母に聞いてみると、寝たいだけ寝させてあげても大丈夫だと言われたのですが、心配で楽観的に構えられずさらに神経質になってしまい……。

結果的に息子はスクスク育ち、私だけが憔悴していました。


1歳を迎えた現在、夜泣きはしますが夜間授乳はしなくても済むようになりました。

夜泣きで起こされるのは体力的につらいですが、新生児の頃に頻回授乳をしていたおかげで細切れ睡眠に耐えられています。


授乳は忍耐…向き不向きがあるのは本当

出産直後から母乳は出たものの、量が少ないので自然と混合栄養で育てるようになりました。

混合栄養は母乳と粉ミルクを併用する方法ですが、哺乳量を把握しずらく、しかも哺乳瓶を何度も洗って消毒する手間もかかります。


しかも私の場合、乳頭保護器(ニップル)も搾乳機も併用したのでなおさら洗い物がかさみます。

ですがつらい授乳を乗り切るためにどちらも必要でした。

授乳回数を減らしたくて用意した搾乳器を持っていてよかったと思うことがあったのですが、それは後述します。



幸い生後5ヶ月頃からニップルがなくても授乳ができるようになったので、搾乳の必要も減り負担は減りました。


そして離乳食が2回食に増える頃に徐々に吸わなくなってゆき、完全ミルクに切り替えました。

自然と母乳が出なくなったのです。


人によって母乳をあげなくなると寂しいと思うようなのですが、残念ながらそのような感慨はありませんでした(笑)

むしろアルコールが飲めるようになった嬉しさの方が勝りました。


完全ミルクに切り替えてしまうと哺乳瓶を洗う手間はあるものの、どのくらいのミルクを飲んだのか把握しやすく、心理的に非常に楽でした。

離乳食開始前の生後3,4ヶ月頃からずっとミルクの過不足を案じて神経質になっていましたが、少し落ち着いて心に余裕が生まれたので、こうした完全ミルクの利点はもっと広く理解されてほしいです。

産後の不調…かつて無い肌荒れ

出産の前後で体質が変わる人は多いようです。

私は出産から1か月がたった頃、ひどい乾燥肌になりました。

市販の保湿クリームを塗っても治らずむしろ悪化して発疹になってしまいました。


発疹は両足のすねにでき、それが徐々に広がっていき……。

気が付けば全身に発疹ができてかゆみで眠れなくなるほどに。

さすがに耐えきれなくて皮膚科に行きました。

発疹は処方された塗り薬のおかげですぐに収まりましたが、原因ははっきりとしませんでした。

おそらく保湿クリームが合わなかったのでしょうが、今までそうしたことが一切なかったので、体質が変わったのか、産後のストレスの影響だと思います。


産後のストレスをバカにしてはいけないとわかりました。


ワンオペ育児開始…長くて短い1日と色の消えたカレンダー

里帰りから自宅に戻り、親子3人の生活が始まりました。

平日は子どもと二人きりのワンオペ育児になります。


実際にワンオペ育児をして最もつらいことは、自分が何をしているのか周りに理解してもらえず、自分自身も説明できないことです。



特に子どもが寝てばかりの生後半年ごろの、子どもが起きている時間。

歌ったり絵本を読んだりして遊んであげてもこれといった手ごたえがないので、だんだん虚しくなってしまいます。

かといって外へ散歩に行くのも、真夏にそれは酷だと思って控えていました。

しかも3時間おきにミルクや離乳食をあげたりこまめにオムツを替えてあげたりするので、集中して何かをするというのも難しい。

そんな生活が子どもの世話をする限りずっと続きます。



何をしたいわけでもないけれど、何ができるかわからず何もできない閉塞感。

それが結果として「今日も何もしていない」と言ってしまう。

メリハリのない生活が心を蝕んでいきました。


産後クライシスも起きた

このころは何をしても楽しくなく、そして夫婦仲も悪かったです。

以前のように夫を労わりたいと思えなくなり、次第に会話も減っていました。

子どもが生活の中心にいたので、そのほかのことへの関心が持てませんでした。


いわゆる「産後クライシス」だったと思います。

詳細は産後クライシスについて体験談をまとめた記事があるので、ぜひあわせて読んでください。
gochisou-tabetai.hatenablog.com

今は子どもの活動量が増えておのずと子育ての負担も増えたため、以前よりは夫に育児に参加してもらえるようになりました。

まだ自分だけでやろうとする悪いクセは残っていますが、少しずつ解消していると感じます。


初めての発熱…そして即入院

息子が初めて発熱したのは生後4か月を過ぎたころ。

微熱があったものの食欲や機嫌はいつも通りだったので様子を見たら、翌朝には38℃になっていました。


子どもが発熱しやすいことは知識としても保育園で勤務している経験からも理解していたので、発熱しても冷静に構えられました。

ただし入院することになったときはさすがに頭が真っ白になってしまいました。


息子が急きょ入院した時のことも記事にまとめています。
gochisou-tabetai.hatenablog.com


入院中の息子の食事はすべて病院がミルクを用意してくれました。

そのため初めて母乳のフリーザーパックを購入し、普段の授乳のタイミングで搾乳して保存していました。


頻回授乳に耐えられなくて用意した搾乳器があってよかったです。

ブログ開始…外との繋がりができた

子育てに閉塞感を感じていたときに家の中でもできることを始めたくて、ブログを開設しました。
gochisou-tabetai.hatenablog.com

初めて書いた記事は正直恥ずかしくて目も当てられないのですが、自分がどれほど成長できたのかを確認できるのであえてリライトを一切せず残しています。


ブログを始めたことで日々の生活に張り合いが生まれました。

生活の中で記事にできることはないか探したり読みやすい文やレイアウトについて勉強したり、子育て以外のことを考える時間を作るようになりました。


時々思うようにいかなくて落ち込むこともありますが、子育て以外に何もしていなかった時よりも今のほうが楽しく過ごせています。


2度のオリンピック…ものすごく堪能した

育休中にオリンピックが2度も開かれました。

ひたむきに頑張る選手の姿に感動して連日泣いていました。


開催地が東京と北京だったおかげで多くの競技を生中継で観られたことも私にとっては幸運でした。

こんなに夢中になって観戦するオリンピックはこの先ないでしょう。

コロナ禍の大会のため手放しに喜べることではありませんが、オリンピックのおかげで暑さや寒さで外に出られない日も心を保てました。



おもちゃの流行りは常に変わる

息子が生まれて少したった頃に叔母から

「おもちゃを買うのは慎重にね」

と忠告を受けました。


その言葉の通り、好きなおもちゃの移り変わりが激しいことに驚きました。

タピオカとかマリトッツォなんてレベルじゃないです。

一瞬でブームは過ぎ去ります。


- にぎにぎ

  • ウェットティッシュの容器
  • お菓子の空き箱
  • ハンディモップ
  • テレビ台の引き出し


この1年間でブームが過ぎたおもちゃたちです。

買ってあげたおもちゃより空き箱や家具に夢中になることが多く、財布にやさしい子でありがたい限りです。



数少ないロングヒットを記録しているのはこのなめられ太郎です。

5か月ごろに買ってあげて以来、今でも外出時は持たせています。

おそらく中に入ってるビーズが揺らすとシャカシャカと鳴っておもしろいのでしょう。


前歯が生えた現在もかじっているので傷だらけの「なめられ太郎」ですが、まだしばらく活躍してもらうつもりです。



結び

息子が生まれてからを振り返ってみました。


育休を取らないと知らないことがたくさんありました。

子育ては大変だと多くの方が言いますが、実は何が大変なのか理解できていなかったのだとわかりました。

これは仕事や学校で感じるのと丸っきり別の大変さだと思います。



それから虐待や育児疲れのニュースにとても敏感に反応するようになりました。

正直に言うと、次は自分の番だと常に思いながらニュースを見て心を痛めています。



子どもが日々成長していく様子に一喜一憂した1年間でした。

これまでの人生で一番目まぐるしく、一番のんびりとした時間でした。

充実していたかというと微妙なところですが、自分の生き方や生活を見直すいい機会でした。



育休がもうすぐ開けるのは名残惜しいような嬉しいような、複雑な気持ちです。

それでもこれまでより楽しく暮らせるようがんばります。



最後まで読んでくださってありがとうございました。