産休中にやってよかったこと7つ&できなくて後悔したこと3つ
こんにちは!子育て栄養士の ぴん です。
産休中に意外と時間が余って暇!という妊婦さんは案外多いのではないでしょうか。
私も産休中は最後の自分時間!!と思って、本当に好きなことに時間を割きました。
里帰り出産だったので実家に帰るまでの間、楽しかったな…。
今回は産休中にやってよかったこと7つ&できなくて後悔したこと3つをまとめました。
これから育休を取得する妊婦さんや、いま産休中だという方にぜひ読んでほしい内容になっています。
最後まで見ていただけると嬉しいです。
産休中にやって良かったこと7つ
①外食する
本当にこれは真っ先にやってよかった!
コロナ禍というのもあり、子供が生まれてから1年近く経ちますが、未だに子供を連れて外食はほとんどしていません。
せいぜいテイクアウトかデリバリーをする程度。だけど本当は出来たてを外で食べたいです…。
特に
・自分で調理するタイプの焼肉や串カツ
・麺が伸びる前に食べたいラーメン
・個人経営のカフェ
は小さな子どもがいると存分に楽しめないので産まれる前に行っておくのがおすすめです。
(ちなみにファミレスも子供がまだ一人でお座りできない&座敷だったとしてもハイハイで好き勝手に動いてしまうのが怖いので行っていません。)
ただし血圧が高い方や妊娠糖尿病と診断された方は医師の指示に従ってくれぐれも食べ過ぎに気をつけてできる範囲で楽しんでくださいね。
②ネットカフェに行く
私の趣味がネットカフェでのんびりすることだったのですが、案の定、産まれてからは1度も行ってないですね…。
今は防音室を備えたネットカフェもあるので家族で行こうと思えば行けるのですが、「1人で」「時間を気にせず」のんびりするのはしばらく先になりそうです。
ネットカフェに限らず図書館や美術館など静かで落ち着いた場所に行くことが好きな方も、今のうちにぜひ堪能してください。
③断捨離をする
断言します。子どもが生まれるととにかく物が増えます。
なのでこれを機に断捨離してスッキリとした家で新しい家族を迎え入れるのをおすすめします。産後はどうしても家の中で過ごす時間が増えるので少しでも気持ちよく過ごせるよう、ものの少ないキレイな部屋を目指しましょう!
④銀行口座やクレジットカードの整理
産前にフルタイムで働いてると銀行になかなか行けませんよね。まとまった時間が取れたからこそ、銀行口座やカードなどのお金回りも断捨離しましょう。
子どもが生まれると家庭のお金の使い方も変わります。これまで通りのお金の使い方とはいかない場面も多くなるでしょう。シンプルで管理のしやすいように整理することが大切だといえます。
ちなみに私は、転職ごとに指定口座を作る必要があったりポイ活でカード発行していたので、使っていない口座とカード合わせて6~7つ位をこの機会に解約しました。
⑤固定費の見直し
④でも触れましたが、子どもができると収入は減るのに出費は増えるようになります。さらに子どもの教育費や将来への備えとして貯金は少しでも増やしたいですよね。
出費を減らすなら固定費の見直しが効果的です。
私は「両@リベ大学長」さんの本を参考に固定費を見直しました。
⑥ベビー肌着の着替えイメトレ
新生児の肌着はねんねでも着替えさせやすいヒモで留めるタイプが多いので、慣れていないと着替えが大変です。
我が子は早生まれで寒い季節だったので新生児の頃は短肌着も長肌着も着せてその上からコンビドレスも着せていたので着替えは大変!特にお風呂上りに着替えに手間取っていると体が冷えるのか大泣きされてしまいました。
私はさらにヒモに目印をつけて着替えがもたつかないようにしていました。
⑦子どものおもちゃ作り
手芸が好きな方、産後におもちゃをたくさん買うお金がもったいないと感じる方におすすめです。私は圧倒的に後者です。
メリーやにぎにぎは手芸店に行けば材料がすべてそろったハンドメイドキットが売られていますし、ネットにも型紙や作り方がたくさん公開されているので、自分好みのデザインを探すのも楽しいです。
なにより不器用ながらも手作りしたおもちゃで子どもが遊んでくれた時の感激はひとしおです!生まれたばかりの頃はおもちゃに無反応だったのに握ったりかじりついたり、成長を感じられます。
【番外編】 産休中にできなくて後悔したこと3つ
番外編として、私が妊娠中にできなくて後悔したことを紹介します。
一言でいえば「コロナ禍のせい」です。
①友達と会う
コロナ禍ということもあり移動が制限された中での妊娠・出産だったので、仲の良い友人に出産前に直接会えませんでした。出産後もお祝いを渡したいと言ってくれて、会える距離に住んでいたのですがオンラインで話すにとどめました。
やはり直接会えないと伝わらないことはたくさんあると思います。特に女性同士だと残念ながら結婚や子育てなど大きなライフイベントを境に疎遠になってしまう友達は多いです。
②旅行に行く
子どもができるまでは友人や夫と1泊程度の旅行に時々出かけていましたが、やはりコロナ禍でできなくなってしまいました。
せめて近場で人との接触の少ない個室風呂のある温泉宿に夫婦で行くことも考えましたが、そのような宿はそもそもの母数が少ないこともあり予約が取れませんでした。
妊娠中の母体の健康を思えば旅行に行かないことは正解だったと思うのですが、やっぱり温泉行きたかった…。
③演奏会に行く
元々音楽鑑賞が趣味で、アマチュア団体の演奏会によく行っていたのですが軒並み開催延期や中止に追い込まれてしまいました。人によっては映画館だったりライブのライブビューイングやテーマパークがそれに当てはまるのではないでしょうか。
自宅では味わえない音響やライブ感はこのコロナ禍で相当ダメージを負いました。タイミングの問題でもあったのですが残念です。
まとめ
いかがだったでしょうか。
私の個人的なよかったこと7つと後悔したこと3つを紹介しました。
繰り返しますが産休は自分のために時間を使える最後のチャンスです!ぜひ有意義に活用して産後の新生活に備えてください。
【幼児食】子供を守る食材の切り方
乳幼児向けに販売されている同一のパンを食べた生後10カ月と11カ月の男児2人が窒息する事故が起きていたことが、国民生活センターへの取材で分かった。このうち10カ月の男児は死亡した。同センターは商品の大きさや硬さに問題があったとして、消費者への注意喚起のため近く公表する。製造会社は、事故を受けて対象年齢を10カ月ごろから1歳以上へと改めており、今後、パンを軟らかくしたり、一口で口に入れられない大きさに変更したりする。
(引用ここまで)
悲しい事故が起きてしまいました。
子どもの窒息、誤嚥事故は後を絶ちません。去年も給食の巨峰を食べて4歳児が亡くなってしまう事故がありましたね。
(参考給食のブドウで4歳児が窒息死 子どもの誤飲事故はなぜ繰り返されるのか | 毎日新聞)
子どもの窒息死は、大人が気をつけていれば絶対に防げます。
保育園で給食を提供する者として誤嚥事故は絶対に起こしてはいけないと改めて強く思います。
基本は小さく切ること
誤嚥事故を防ぐために各保育園や幼稚園で様々な工夫をしていると思います。
消費者庁からもミニトマトやブドウ等の球状のつるつるした食品を丸ごと食べさせるのは誤嚥の危険があるとしており、給食での提供を見合わせたり小さく切るよう指導しています。
私の勤める保育園でも、ミニトマトや巨峰を給食で提供する際は皮をむいたり予め切っておくようにしていました。
このほかにも気を付けていることはたくさんありますが、共通していることは、一般的な大人が想定するよりも小さく切る、ということです。
・キャンディーチーズ、ウズラの卵、グリーンピースは提供を取りやめる
・噛み切れない食材(イカ、椎茸、パプリカ、こんにゃくなど)は1cm角切りにする
・大豆は粗みじん切りにする
など。
大量調理現場で食材を小さく切るのは大変ですが、手早く素早くいかに作業を進めるかは栄養士や調理員の腕の見せ所。栄養士は作業が煩雑にならないような献立を立てるなど現場と協力しています。
ここ数年の間に子どもの誤嚥防止事故が多発し、危機意識が高まってきたように感じます。
例えば節分の豆まきも、年中行事だから毎年行っていましたが乾燥大豆の誤嚥のリスクがあると認知され、より安全に行えるよう見直す動きが出てきました。
「今までやってきたから大丈夫」
と、私たちはつい考えがちですが(安全性バイアス)いったん立ち止まって「本当に安全か?」と疑い続ける姿勢が保育園職員としても保護者としても大切だと思います。
【離乳食中期】我が家のフリージング離乳食②ストックの作り方
我が子を腕に抱えながらYouTubeを流し見ながら書いています。
昼寝のタイミングがいまいち安定せず、自分の空き時間が確保できないのってかなりストレスなんだって育休をとって知りました。
スケジュール管理できないもどかしさ。子供中心の生活とはこのことなのね。
今後育休とろうとしている人がいるなら声を大にして伝えたい。子供の面倒見ながら一日を効率よく暮らすのって至難の業だよ、と。
我が家の離乳食の作り方、前回はフリージングストックを使った離乳食の用意する手順を紹介しました。
gochisou-tabetai.hatenablog.com
今回はストックの作り方をまとめました。
道具にお金をかけないのが基本方針
ストックは空いた時間にこまめに作るようにしています。
仕事で鍛えられたのか台所に立つのは苦ではないのですが、子供の面倒見ながら台所に長時間向かうのが難易度高いのと、まとめて作りすぎて保存期間中に食べ切れないことがあったので。
私が見た冷凍ストックのやり方を紹介した本やネット記事ではリッ〇ェルの容器がおすすめによく挙がっていました。
確かにお揃いの容器でまとめられた冷凍庫内は美しいし使い勝手もいいと思うのですが、私、保存容器そんなにたくさん買いたくないんですよね…貧乏性だし…。
だから使うものは
・100均の製氷皿
・ジップロック フリーザーバッグ
だけです。
作り方は簡単、製氷皿に調理した食材を入れて凍らせたら、個別にフリーザーバッグに入れるだけ。おしまい!
バッグの中身は
・お粥
・食パン
・たんぱく質(肉、魚)
・野菜類
で区分しています。
(食パンは1食分8枚切りを1/3にカットしてから冷凍しています。)
この中からその日の気分で食材を手に取って適当なお皿に入れてレンジで再加熱すれば完成です。
レンジの加熱時間や味つけについては前回の記事で紹介していますのでよければ参考にしてください。
gochisou-tabetai.hatenablog.com
食材管理も仕事だと思えば可能
作ったストックはどんなに長くても2週間以内、できれば1週間以内に食べさせています。
(汚っ)
ストックを作った日をホワイトボードに記入して冷蔵庫に貼り付けています。
使いきれなかった分は大人の食事にしています。(大抵カレーかシチューに混ぜてしまう)
哺乳瓶の消毒はしなくなりましたがまだまだ子どもは抵抗力が低いので、自家製の冷凍ストックの保存期間は注意して守っています。
本来面倒くさがりなので自分用の食事にはこんなに気を使えません。でもそこは育児という「仕事」に従事している身としてしっかり務めるつもりです。
在庫管理は給食施設では当たり前の業務ですからね。
まとめ ー 早く育ってくれることを願っているよ
とはいえ普段から床をゴロゴロ転がって身体中ホコリまみれにして、汚れた手足を舐めまくってる子を見て食材管理にこだわる必要はあるのか?と思わないこともないのが正直なところです。
(こまめに掃除はしていますが気づいた時には新しいホコリが生まれては子どもに付着しているんです…ごめんよ我が子)
ただそこはグッとこらえています。なんで?と思う事にとりあえず目をつぶって今日のところは素直に従って業務にあたるのは慣れてます。(これが社蓄)
変な話ですが育休とって社会のしがらみから解放されているはずなのに、むしろ何かしらのしがらみを敷いてシステム化していた方が楽なんですよね。いちいち私の中の「なぜ?」に付き合っていたら目の前の子どもの理不尽な行動に対応する元気が足りません。
育児や家事って自分で好きにルールや手順を決められる自由がある分、常に次の行動を考え続けていかなきゃいけない。もっと効率化できるところがあると改善策を練り続けるのってストレスがかかります。
頭を無にして黙って業務にあたる。思考停止は悪と見なされがちですが、ですが私にとってこれが楽だから正しいのです。
我が子が元気に育ってくれればそれでいいのです。
最後まで読んでくださってありがとうございました。
【離乳食中期】我が家のフリージング離乳食①作り方と離乳食で大事にしていること
先日の記事で離乳食用のお粥のストックを作る様子をアップしました。
gochisou-tabetai.hatenablog.com
我が家の離乳食はほとんどフリージングストックを使っています。
お粥の他にも食パンやうどん、鶏や魚、野菜もです。
フリージングストックを利用した離乳食の用意する手順と、私の考える離乳食への付き合い方を紹介します。
・離乳食のフリージングストックに興味のある方
・離乳食を食べさせるのに疲れてきた方
毎食5分で準備完了
ある日の離乳食です。
これが
こうです。
この日の献立は
・食パンがゆ
・人参と絹豆腐の崩し煮
・スイートポテト
の3点です。
作り方
・食パンがゆ
1食分に切り分けて冷凍しておいた食パンをちぎって湯冷ましを注いでレンジで加熱。
食パンの固さは様子を見て調整する。
・人参と絹豆腐の崩し煮
絹豆腐(冷蔵)と冷凍人参ストックを皿に入れてレンジで加熱。
豆腐から水分が沢山出るので湯冷まし入れません。
火が通ったら粉末和風だしととろみ剤で硬さを調整する。
・スイートポテト
冷凍サツマイモストックと湯冷まし、粉ミルクを少量(牛乳が食べられるなら牛乳でも可)いれてレンジで加熱する。
レンジの加熱時間は都度調整しますが大体600wで1分~1分半あればよさそうです。
冷凍ストックは必ず溶けたのを確認してから食べさせています。
解答が不十分で一部が凍ったままでもかき混ぜているうちに溶けてしまうのですが、念の為再加熱しています。
離乳食の用意はこれでおしまいなので5分あれば終わります。
作りたては熱々なので冷めるのを待つ間に追加の粉ミルクやエプロンなどを用意しています。
大事なのは「気分よく」食べること
基本は主食、主菜、副菜の3品を意識しています。
ですがその日の食材や気分によって2品にすることもありますし、食べさせている間に主食と主菜を混ぜこぜにすることもよくあります。
なので品数にこだわりはありません。
副菜はサツマイモやカボチャなどの甘い野菜や果物が多いです。
我が子は甘いものが大好きなので、主食・主菜を食べてクズった時に落ち着かせるのに重宝しています(笑)
分量ですが、タンパク質は体を作る大元なのでしっかり食べて欲しいから月齢ごとの目安量どおり、主食は若干少なめ、野菜は感覚です。
初めのうちは主食も目安に従おうとしましたが、まだ上手に食べられない離乳食初期の頃はお粥を口に入れるだけでひと苦労。
食べ残されるのも私の気分が悪いので…量よりも継続できることを優先させました。
離乳食中期の現在、完食できるよう様子を見ながら主食量を調整しています。
その日の気分によっては食べ残されたりもしますがそれはそれってことで。
とにかく離乳食に関しては私も子どもも気分よく食べることを大切にしています。
まだまだ必要な栄養の大部分はミルクで摂取している時期なので、色んな食材を食べる経験ができればいいと思うようにしています。
私は冷凍ストックの用意が楽しく続けられているのでこの方法をとっています。
恐らくもっと楽できるところはあると思うので、これから子どもの成長に応じて変えて行ければいいかなと楽観視しています。
まんべんなく食べる
離乳食がマンネリ化してしまう、という話はよく聞きます。
私の勤める保育園では年に1回離乳食の講演会を開催していて、そこのお悩み相談のコーナーで必ず聞かれる悩みのタネです。
離乳食のマンネリ防止につながるか不明ですが、私の場合まずは和食か洋食のどちらかテーマを決めて食材を選んでいます。
和食の日は主食はお米、主菜は白身魚や豆腐に和風だしをかけたり。
洋食なら主食はパンがゆ、主菜は鶏のささ身や卵など。
もちろん和食の日に鶏肉も食べさせますし、洋食にしたい日もお米を選んでリゾット風にするなど、何でもありで選んでいます。
料理のバラエティを増やすのに大切なのは食材選びよりもダシや味つけです。
仕事で離乳食後期の食事は作ったことがあっても、離乳食初期・中期を作るのは初めてだったので和光堂のダシパックを頼りました。
ダシを使ってあげると同じ食材を使っていても雰囲気が変わって子どもにとっても新鮮な味つけなのか、飽きずに食べてくれるようです。
ダシにも慣れてくれたら和光堂のダシパックに加えて醤油や味噌、粉チーズや青のりも併用して風味づけに使います。
特に青のりは重宝しています。消化に負担がかかるので使いすぎには注意ですが、ひとつまみ入れるだけで香りが変わるしどんな食材にも合わせやすいので冷蔵庫に常備しています。
食材選びで気を付けているのはまんべんなく食べさせることです。
一日の中でできるだけ食材は被らないようにしたり、主食をパンがゆやうどんにしたときは同じ小麦が原料のお麩をたんぱく質に選ばないようにしています。
まとめ
今回の伝えたいことをまとめます。
・離乳食のフリージングストックを作ると短時間で用意が整うので便利
・目安通りに食べてくれなくてもOK!子どもと大人が気分よくいられることが大事
・思うように食べてくれないときは風味づけの食材や調味料を加えると食べてくれるかも
離乳食の進みは個人差も大きく、なかなか思うようにいかないことばかりだと思います。
そんなときは思い切って離乳食をお休みしてミルクに切り替えてください。
離乳食中期ならほとんどの栄養素をミルクから摂取している時期。
疲れた時は休んで、気持ちを立て直したらまたトライするぐらいでちょうどいいのです。
私もまだまだ試行錯誤の途中ですが、月1回の身体測定で異常がないことを祈って、頑張ります。
離乳食ストックについて詳しい作り方をまとめた記事もあるのでぜひ合わせてご覧ください。
gochisou-tabetai.hatenablog.com
最後まで読んでくださってありがとうございました。
【保活】食の安心安全、とは
保活、してます。
もはや説明不要の保活ですが、コロナ禍で今まで通りとはいかない状況が続きます。
保護者として、そして保育園の職員として、思うこと
初めての保活でまさかのイレギュラーと遭遇。といっても妊娠中から覚悟はしてました。いつまで経っても遅々として進まない感染対策、感染拡大に次ぐ再感染、に次ぐ再感染…。今月になってようやく緊急事態宣言が解除されましたが依然として安心できない日々が続きます。
漠然と保活の存在は知っていて、ただ「激戦区」に住む方にとって死活問題である保活という言葉が、それ以外の地域に住む人にまで波及してなんだか得体のしれない怖いものになってしまったように感じます。
幸い「激戦区」と程遠い田舎の我が家。ひとまず近隣の保育園をピックアップし、私の復職後の生活も意識しつつ複数の保育園の見学に行ってきました。
緊急事態宣言が解除された直後に見学させていただいたA園は、風通しの良いテラスから園庭で遊ぶ子どもたちの姿と教室の様子が見られましたが、本来であれば園内設備をもっと詳しく見させていただけたそうです。
その前の緊急事態宣言中に見学をお願いしたB園は、施設内への立ち入りはできませんでしたが、園長先生が丁寧に対応してくださり、年中行事や施設設備、教育方針などについてたくさんお話を聞けました。
もちろん見学を断られることもあり、思い通りに進まない場面もありました。ですが限られた情報の中から希望の園を検討する時間は、大変だというよりむしろ非常にポジティブな体験でした。
ましてコロナ禍でのワンオペ育児で積み重なった閉塞感から解放された時間でした。このような状況で見学を実施してくださる各園の皆さん、本当にありがとうございます。大げさかもしれませんが、インターフォンを鳴らして最初に「こんにちは」とあいさつをしていただける、そんな「家族以外の人間と言葉を交わす」だけで私は救われました。あいさつってすごい。
復職後、栄養士である私が見学者と直接言葉を交わすことはほとんどないのですが、最低限失礼のない対応と笑顔はこれからも続けていきたいです。
とはいえ見学時間はせいぜい30分から長くても1時間程度。これだけの時間で最善の保育園を探すのってほぼ不可能だと思います。さながら就活のように、実際に入ってみなければわからないこともたくさんあります。
自然派=不自然派?
子どもに無農薬野菜を食べてもらう方針を掲げる園って多いですよね。
見学したA園は子どもたちの食への関心を高めるために畑で野菜の栽培体験をさせて育てた野菜を給食で提供しているそうです。
子どもたちの口に入るものだから安全なものを食べさせたいので無農薬農法で栽培。給食で使用するそのほかの食材もできるだけ添加物を使わない物を選んでいるそうです。
食品添加物について、基本的に私は大人も子供も国内で流通しているものについてこれといって気にしない立場です。カロリーゼロ食品などに含まれることの多いアスパルテームなど人工甘味料は私が美味しくないと思うので買わないようにしている程度です。
無農薬野菜について、もしそれを妄信的に選ぶようであれば本当にそれがベストなのか、今一度考えてほしいです。
なぜなら無農薬野菜、ぶっちゃけおいしくありません。
「そんなこと知ってるわ!」と言われそうですが、本当においしくない、というか、子ども達にとって食べるにはハードルが高いと思うのです。
想像してください。青臭い人参、筋っぽい小松菜、えぐみが強く「す」の入った大根。大人であればこれらを出されたら我慢するなり味つけを工夫して食べられますが、子ども達は素直ですから、おいしくなければ食べません。でも食べなければ先生に怒られるから泣きながら時にはえずきながらなんとか口に入れます。
そういうネガティブな食体験が果たして子ども達のためなのでしょか。私は何でもおいしく食べる人になってほしいと常に思いながら給食を作りますが、別にあえて苦しい思いをさせたいわけではありません。
子ども達が保育園で過ごす時間はせいぜい6年。それよりもずっとずっと長い時間を子ども達は食べ物と付き合いながら生きていくのに、食べ物との付き合いの入り口であえてつまずかせなくてもいいのではないか、と思います。これだけおいしい野菜を作る優れた農家さんや鮮度のいい状態で手に入れられるよう努めてくださる運送業の方、世界的にみても食品に対して厳しい基準を敷く政府。これらが揃った時代と国に生まれたのですから、その幸せを享受していいのではないでしょうか。
さらに調理面から言えば、無農薬野菜を何とか食べられるように栄養士や調理師はあの手この手を凝らすのですが、たいていの保育園の給食室の設備と時間では子どもの口に合い、仕事として提供できるレベルに仕上げるのはなかなか骨が折れます。家庭であれば、こうした野菜をおいしく食べるのなら手っ取り早いのは味つけを濃くして素材の味を隠すのですが、そてを子ども達に食べさせるのはいかがなものか。
ただでさえ国際的にみても塩分摂取量の多い我が国。大人たちですら減塩を求められる現代に味つけの濃い給食はナンセンスですよね。
あるいは香辛料の力を借りて風味を変えれば素材の欠点を補えるかもしれませんが、刺激の強い調味料はやはり幼児食には不向きです。
優先すべきはまず食べること
安心安全を追い求めるあまりにそれ以外がないがしろにされるのは本末転倒でしょう。幼児食において最優先することは「まず食べてもらうこと」だと思うのです。体がメキメキ成長する子ども達の食べ物はもちろん品質にこだわりたいのですが、食べないことには成長できません。
食材とのファーストコンタクトがその子が一生付き合っていく食事との基盤です。
これを言うと元も子もないのですが正直なところ幼児期の記憶って年を取ればどんどん朧気になり大半は忘れてしまう。そうであれば子どもの頃の食体験が、たのしかった、おいしかったという前向きな思い出になるよう、手を尽くしてあげたいのです。
【離乳食中期】お粥を作る
今日も今日とて離乳食作ります。
調理自体は嫌いじゃないのでまとめて冷凍保存して、必要な分だけ解凍して食べさせます。
基本のおかゆが難しい
今日作ったのはお粥。1番初めに食べさせることの多い離乳食の基本ですよね。
よく離乳食の作り方を説明する本やサイトなんかだとお粥の硬さも丁寧に説明してくれてますよね。
離乳食初期は10分がゆ
離乳食中期は7分がゆ
離乳食後期は5分がゆ
(手元にあった離乳食ハンドブックで確認しました)
これ、ぶっちゃけわかりにくくないですか?
私はわかりにくいなーと思ってます。
仕事でお粥も作るので、どのくらいの状態が〇分がゆ、ってのも感覚で掴めるのですが、日常生活でお粥作る人の方が少数派なのでは?
慣れない育児で悪戦苦闘してるお母さんお父さんがいきなり
「初めての離乳食なので10分がゆを作って食べさせてください!」
って言われても困りそう…。
もっと言えば、離乳食ってご飯作って終わりじゃないし。
むしろ食べさせることの方が大変だし。
せめてご飯作るのが少しでも楽になるといいな、って思います。
難しく考えなくなった
私の場合ですが、お粥の硬さはこだわらなくなりました。
1番初めこそ慎重に水分量計って丁寧に磨り潰しましたが…今思うと頑張りすぎてたかも。肩に力入れすぎて食べさせる前にへとへとになってました。
(もちろん赤ちゃんにとっては初めてのミルク以外の食べ物を口に入れるので、慎重になるに越したことはないですよ!でも離乳食を赤ちゃんご食べる前に大人が疲れてたら元も子もないって意味で。)
離乳食中期ですが結構固めに作ってます。
なぜなら
①解凍する時に便利だから
必要な分だけレンジにかけるのですが、レンジに凍った食品をそのまま入れても解けるのに時間かかりますよね。
電子レンジで食品を温めるマイクロ波は分子運動を促進させるわけだけど、凍ったままだとそれが起こりにくい。
そこで湯冷ましを少しかけて手早く解凍させます。この湯冷ましの水分量が出来上がり量に入ることを加味して、ストックを作る時点では固めに仕上げてます。
さらに白がゆ(味なしのお粥)だけでなくて野菜などを混ぜ込んだお粥もよく食べさせてるのですが、それらもお粥と一緒にさらに入れてレンジで解答しています。
野菜の冷凍ストックは凍らせた時にパサパサにならないよう煮汁を少し垂らして作るので、解凍すると水分でビショビショになります。
野菜ストックの水分は、野菜の風味が移ったいわば「ダシ」ですのでおいしく食べさせたい。なのでお粥に吸わせてあげてます。
ちなみにお粥と野菜を解凍して想像以上にビショビショになった時はとろみ材で調整してます。
使用してるとろみ剤はこれ。
ベビー食材の大手、和光堂の商品ですので安心して使えますし、すぐに溶けてとろみがつくので使いやすいです。
②赤ちゃん本人のコンディションに合わせやすいから
赤ちゃんだって立派なひとりの人間ですから、その日の体調や気分で食べたいものが変わります。お粥ひとつとっても硬めを食べられる時もあれば、ゆるいのが好きなの時もあるでしょう。
あえて固めのお粥で作っておけば微調整がききます。これから幼児食に向けて少しずつ食べ物もステップアップさせるべく、離乳食は気持ち固めに作り、お皿の脇に湯冷ましを用意してあげてます。
実際に食べさせてみて、様子を見つつ完食をめざしています。
ちなみに湯冷ましを使うと味や風味が薄まりますが…離乳食ってそもそも超超超薄口ですし、食材の味や風味を覚えることよりも飲み込む(=嚥下する)練習が目的だと思ってるので、そこは気にしていません。
栄養素も、離乳食中期くらいならまだまだミルクが栄養源のメインなのでいいかなと。
離乳食を食べさせるようになって少しおおらかになれた
我が子はミルクの飲みが標準より少なくて離乳食開始前はずーっと授乳が苦しくてしかめっ面で飲ませてました。
母乳だけだと足りなくて混合栄養ですが、それもあってミルクが足りてるかハラハラしきりです。それこそ生後4ヶ月の頃は毎週のように体重を計って、市の保健師や小児科医に『気にしなくても大丈夫だ』と、たしなめられることもありました。
離乳食を始めると、幸いなことにミルクより好きなのか徐々にたくさん食べるようになり、私も何を食べさせようか考えるのが楽しくなりました。
あるあるだと思うのですが、トマトと納豆は嫌いらしく吐き戻されましたし、どうやら好物らしい甘い果物やサツマイモはスプーンが運ばれるのを口を開けて待つくらいスムーズに食べてくれます。
(その日の気分によっては果物やサツマイモでも途中で食べ飽きてしまうけど。)
実際に子供を持って、離乳食は作るよりも食べさせる方がうんと大変で神経を使うと知りました。だけどミルクだけを飲ませてる時よりも不思議とおおらかに過ごせることが多いです。
ミルクだけの時は飲み残しがあると水分不足で体調が悪くならないか心配したし、割高の飲み残しのミルクが勿体なく感じたり。それが離乳食なら食べ残す理由がある程度想像できるようになったし、残されてもミルクよりはお財布に優しい(笑)
貧乏性なので育休中で収集が減ったお財布への影響、だいじ!
人にご飯を食べてもらうのってこういう気持ちだったよな、って当たり前になって忘れてたのを思い出しながら、今日も今日とて離乳食を食べさせます。