こんにちは!子育て栄養士の ぴん です。
抵抗力の低い子どもと病気は切っても切り離せません。
わが子も例外でなく、1度緊急入院をしたことがありました。
その時の様子やかかった費用などをまとめました。
なにかのお役に立てば幸いです。
きっかけは発熱
生後4ヶ月がすぎ予防接種ラッシュを迎えていたある日、我が子が微熱を出しました。
赤ちゃんなので37度台が出ることは珍しく無かったのですが37.5度を超えたのは初めて。
「初夏の陽気で体が火照ったのかもしれない。」
そう思ってできるだけ水分を摂らせて一晩様子を見ることにしました。
しかし翌朝になっても熱は下がらず、ついに38度を超えました。
さすがにおかしいと思ってかかりつけ医に連絡。
運良く診療の予約がなかったので直ぐに診察してもらえました。
この時の子どもは発熱以外目立った症状はなく、疲れているのか大人しくしていました。
嘔吐や下痢などもなく原因不明の発熱に医師も首をかしげ、総合病院に診てもらうよう紹介状を書いてもらいました。
「ただの発熱で様子を見れば自然に落ち着くんじゃない?」
と楽観視していた私はようやく焦りだします。
この時、総合病院の午前中の外来受付締切まで1時間を切っていました。
すぐさま総合病院に向かうのですがここからが本番でした。
初めての総合病院受診
紹介状を持参した旨を伝え問診票を記入すると熱は39度台まで上昇。
ぐったりする我が子。
小児科に案内されたものの午前の診療は過ぎていたのでとりあえず簡易検査だけ済ませて結果は昼休み明けに知らされることに。
ここでようやくひと息付いて、授乳と汗だくの服を替えてあげられました。
午後の診察が始まり検査結果を伝えられましたが、はっきりとした原因は分からず。
さらに精密検査と点滴を受けることになりました。
精密検査をして結果が分かるまでの間、待合室で点滴を受ける子を腕に抱えたまま(たまにソファに置いたり)さらに待機。
熱は引いた気がするものの寝汗がひどい。
こんなにかかると思わなかったので着替えを1セットしか持ってきていない事とベビーカーを車に置いてきてしまった事をものすごく後悔しました。
精密検査の結果、経過観察の為の入院と診断されてしまいました。
簡易検査の時点で入院の可能性は示唆されていて、それが覆ることを祈っていましたが、願い届かず。
入院が決まったショックで呆然としてしまい、詳しい病態や治療方針の説明はほとんど頭に入りませんでした。
病棟入口で呆気なくさようなら
そこから更にレントゲンを撮ったり入院同意書などいくつかの書類を記入したりするのですが、ほとんど全て子どもを抱えながらだったのでとても難儀したことを覚えています。
「覚えています」と書いたのは、私自身朝食を食べてからずっと飲まず食わずトイレに行けずだったから。
(独身の時に勤めていた施設が多忙でお昼をマトモに食べれなかったな…とうっすら思いました)
幸い輸液点滴のおかげで子どもは脱水症にならず、ほとんどぐっすり寝てくれていた事が救いでした。
ただしこのコロナ禍での入院なのでイレギュラーがいくつかありました。
ひとつは入院前のPCR検査。
乳児であっても対象でした。
検査は数時間で結果がわかるもので、結果がわかる前に小児科病棟に入院して結果によっては転院もありうるとの事でハラハラしました。
検査の合間に授乳をしたいと伝えたのですが、PCR検査の15分前は飲食が禁止されていました。
しかも検査が済むとすぐに病棟に案内されてしまったので、ぐったりする子どもに入院前に授乳をしてあげられなかったことが今でも心残りです。
コロナ禍の入院のイレギュラー2つ目が付き添いができないことです。
今回お世話になった病院では、完全母乳で育ててる場合に限り病棟内に保護者の立ち入りが許可されていましたが、混合の私は小児科病棟入口で看護師に子どもを受け渡すとそのまま退院まで面会できませんでした。
これにはショックで、長時間の待合室で待機していた疲れも相まってクラクラしました。
不安でたまらず、入院の手続き等が全て終わって運転してきた車に1人で乗った時しばらく動けないほど。
結局この日、10時頃にかかりつけの小児科を受診してから家に帰れたのは19時ごろでした。
疲れていましたが、途中で昼食兼夕食のサンドイッチと母乳フリーザーパックを買って帰りました。
もう、胸が張って苦しくて。
入院中は毎日これまでの授乳のタイミングで搾乳をしてフリーザーパックに保存していました。
搾乳機が手動式だったので1日に何度も絞ると指が痛くてもともとの腱鞘炎も悪化したけど、退院後に飲ませるのを楽しみに耐えていました。
怪我の功名?入院していいこともあった
入院中は着替えを届ける時に看護師さんから子どもの様子を伝えてもらえることが何よりの楽しみでした。
この頃ミルクの飲みムラと父親見知りが始まっていたので、とにかくちゃんとミルクを飲んでくれるか不安で仕方なかったのですが、どうやら杞憂だったようでした。
よく食べよく眠りよく笑って過ごしていたらしく、退院する頃には病棟の皆さんにとても可愛がってもらっていたようです。
幸い経過も良好で、予定通り6日間で退院出来ました。
帰って久々に一家だんらんを過ごしていて気が付いたことがありました。
父親見知りが無くなっている…?!
夫が子どもを抱っこしても、私がトイレに行くなど視界にいないと泣き喚いていたあの子が!父親に懐いている…?!
夫婦そろってこれには感動(笑)
入院中、たくさんのスタッフの方にかわるがわるお世話してもらえて人に慣れたのでしょうか。
とにかくこれで夫に子どもを預けてひとりでコンビニに行けるぞ!!と嬉しかったです。
大事には至らなかったこそ言えることですが、何事も悪い側面だけじゃないんだなと思いました。
5泊6日の入院でかかった治療費は…
子どもの初めてのひとり入院でした。
かかった治療費は、5泊6日の入院で治療費1800円、食事6440円、支払合計8240円でした。
自治体によって未成年の医療費助成金制度が異なるのであくまで私の場合ですが、1万円かからなかったことと、治療費よりも食事代のほうが高くつくのは驚きました。
(一応入院前に入院中にかかる食費や着替えなどにかかる負担金の説明はあったのですが私が憔悴していたことや資料が回収されてしまったので手元になく後から確認できなかったのです。)
この1年で妊婦健診や出産、育休などたくさんの金銭的な支援制度を受けてきて、今回も制度に助けられました。
成人してから税金払い続けてよかった…と思った瞬間でした。
まとめ
我が子のコロナ禍での院の経過をまとめました。
入院ときいて、保護者の付き添いは必須なのだと思っていたのですが、コロナ禍でそれがかなわず。
当初は本当にコロナを恨んだのですが、私がいなくても周りの病院のスタッフの皆さんのおかげで子どもは(病気はともかく)笑って過ごせたようで、うれしいような寂しいような気持ちになりました。
親が子どもを見られない分、病院スタッフの皆さんはよく子どもの様子を丁寧に伝えてくれたおかげで安心して預けることができ、私自身リフレッシュできました。
おそらくもうこんなことはない(と思いたい)のですが、ある意味貴重な体験ができました。
反省したことが4つあって、
①病院受診のときは抱っこ紐必須
②総合病院の受診はとにかく時間がかかる
③万が一に備えて子どもの着替えとミルク(食べ物)は多めに持ち歩く
④大人の非常食もカバンに忍ばせておく
これらは何かあった時の備えとして覚えておきたいと思いました。
これが準備できていればきっともう少し余裕のある対応がとれていたでしょう。
最後まで読んでくださってありがとうございました。